想定外は、ままあること

今日は数点の絵を仕上げました。
それぞれの絵にはドラマがある。。。気がします。

例えばこの絵はイタリアの描きかけていた絵を仕上げたのだけど、、

(画像は部分です。)

昨日、十字架を見つけた。

それ、気にしてないで描いていて、写真を見たら十字架がこんな目立つところにあった。。。これは、あった方が絶対にいい。なくてはならないもの。。

十字架だ…ちょっと緊張して、深呼吸して、息を整えて描いてみたら、絵がキリッとしました。

守られている街。。なんですよね。きっと、みんなここの上の教会に集まるのです。

 


これも小さな絵のこれまた小さな5センチほどの部分。

2台、オートバイと車があったので描きました。

ざっくり描いてこれでいい。。となる。

こんなかっこいい車といかしてるオートバイ、並んで見えるところは日本に住んでいて日常にお見掛けしないだろうと思う。不思議なことにスケッチした時は気が付いてないのです。車だけはひょろひょろっと描いたように思うけど。。


これはイタリアの港町です。イタリアの日常にはこういうところがあっちにもこっちにもあるんです。


この港町には数日間滞在して足が棒になる程歩きました。
迷路の様で小さな頃から路地が好きだった私はツアーの人たちと離れて夢中でスケッチしたけど、おそらくツアーの人たちの中では一時、行方不明になっていたと思います。

また行きたくなります。

 

油彩でこういうところを描くのはスケッチはきっかけ、手掛かりであり、種みたいなもの。後の足し引きは写真画像も随分役に立ちます。

 

この道の向こうにはやはり教会がありました。

モノーポリ、カテドラーレの鐘塔はそれはそれは大きくて立派なものでした。

 

 

 

この絵もすごく苦労して描きましたが、最後には楽しくなりました。

気のせいかもしれないけど、ちょっとコツがつかめたような…肩の力が抜けたような気がしました。

苦労して決まらず、描き込んだところは背景です。結構な確率でどの絵も背景が主役以外が難しい。

 

絵の部分のこのレモンは2つとも下描きから進めていません。そういうところがあっていいと思えて残します。これで終わるつもり。。

なぜか。。それは絵の中で邪魔にならないし、きれいに見えているからです。

こういうところが絵の中にあると他でどんなに苦労していても救われる気がします。

ここをもう少し描こうとしてつぶしていたら、この絵の今のバランスはなかったと思う。

残せてよかったと思います。

小さな絵の中屋根の上の1センチちょっとの植物の緑は偶然、筆のおかげでうまくきました。

これもいじらないでそのままにしておこうと思ったところです。

私は平筆しか使わないのだけど、うまくいくと稀に。。この筆って、魔法の筆じゃないかと感じられるときがあります。



 

以上、今日の絵描きから、ちょっと特別な偶然の出来事を絵日記に書きました。

 

私が絵を描いていて、楽しいと思えるのはゴルフにホールインワンがあるように、奇跡みたいな想定外のことがままあるからなのかもしれません。

 

面白がって絵を描いています。