今日の人物画スケッチ

今日は天満屋の人物画のクラスでした。

モデルさんは女学生さん。
娘のお友達です。

秋も深くなり、季節にぴったりな衣装で来てくれました。

顎の下の影はどう描くの?
目がむずかしい!
背景が。。。
パイプ椅子も光っててむずかしい!

などなど、全て、他とのバランスで考えることと個々にアドバイスしながらの時間でした。

私も隙間でスケッチさせてもらいました。
先日、絵を作るには背景も含めて構成しないといけないと改めて感じてそのこともお伝えしました。

皆さん真剣。パステルで描かれた方には、ひとつ線を引いて差し上げました。
その前に「これはどこかに出品の予定はありますか?」と尋ねてから。。私の線が邪魔をしたらいけません。

参考にはなったようでよかった。

目、鼻、口、描いて失敗するとそこばかり皆さん延々と触る。 

そんな話で岡山弁の地方弁の話になり、「そこばかり弄りまくって、とうとう紙がももけるまでやるのがいけない。」と。。

私が学生の頃に講師の先生がご高齢で「ももける」という表現をされました。それで学生は受けた。という話もついでにしたのだけど、ここで言う「ももける」とは水で湿った紙が擦られて傷んでしまってささくれだつような状態のことです。
そうなると、タッチも色も死んでしまいます。

受講者の皆さんの一部、そしてもちろんモデルさんも「ももける」は聞いたことがなかったようです。印象には残ったと思います。

そういえば、その先生、中指を「高々指」と言われていた。。今思い出した。日本画の先生で胡粉のお団子を膠液で溶く時、高々指(中指)を使います。

今日も面白く楽しい時間でした。真剣にみなさん描かれていました。


例えば。。首の影は、首の影だけ見るからむずかしいのです。
もう少し大きく周りを見ると影の中の影なのか、明るい部分の中の少しの暗い部分なのか、どのくらい他と比べて暗いのか、そんなところが見えてきます。
ちなみに私の今日のスケッチの首の下の影は、明るい光を受けた側の影。

ある場所の影と隣の色ばかり見ていると影の隣の少し明るい頬が反対の頬の明るさと逆転したりします。関係がバラバラにならないように気をつけなければいけませんね。

よく見て比べることが大事です。

描いている時に具体的に説明されて初めて気がついて見方が広がります。1人でやっていると気がつくのが多分遅れる。10年気が付かないこともあるかもしれません。

私の教室はこの見方の基礎的なものや、自分の良いところ(向かうべき方向)を1人でやるより早く発見できるようにできる場所になればいいなと思います。

下は一昨日描いた娘、パステル。部分も。

目はほとんど描いていません。よく見たらあるんだから見えるけど、影の中の目はレンブラントの自画像のようにはっきり見えないのが自然です。