桃と葡萄

今日の午前中、お盆の前の最後のクラスでした。

Hさんは一線を退いた後、岡山の桃と葡萄を作っていて、絵と農家とどっちが本当の仕事かわからないくらいどちらも本格的に取り組んでおられます。

この方の作る果物は専門の農家さんの作る果物の感じより絵描きさんにとって魅力的。

何か綺麗なデパートで売られているものより歪んでいたり、色が少し入りすぎたり、野生的というか、絵描きが喜ぶような変化のある果物です。

それを今日は持ってきてくれました。

キャンベルという葡萄はベリーAと同じように私には昔から馴染みのある岡山の葡萄。

小ぶりで色も濃く、まとまり方も絵になります。

桃も、葡萄も葉っぱ付き。

今日は本当に素敵なモチーフを描かせていただきました。

皆さんの絵を見るので、なかなか時間中は私は描けなかったのだけど、帰って少し描きかけました。
やはり、木で完熟した果物って美しいなぁ。。。

完熟の桃なんて、皮が少し透明になりかけていても実がしっかり硬くてとても甘いのです。

この味をお世話になっている方にお送りできないのは誠に残念。
桃やスイカは本当に美味しいものは輸送が難しいですね。一か八かになる。完熟の桃はうちみができやすい。スイカは皮が薄くて少しの衝撃で割れるでしょう。。
あー、日本中の人にこれ、食べてもらいたい。そして、この美しいこと。

感動しながら描きました。乾かしてもう少し加筆します。

透明水彩のようにお水をたっぷりと使ったガッシュです。

滲みすぎるので乾かす時間を入れて、それでも45分くらい。
連日の教室や研究会でクタクタでしたが、どうしても描きたかった。

肩の力を抜いての「へろへろなよなよ画法」かな?
少々のことは気にしないで感動を描きました。絵描きの日常でした。

教室では、今日は6名参加。

皆さんのうち、お二人は白桃とキャンベルの組み合わせで、渋い緑の敷物の上に直接桃と葡萄を置きました。
それぞれ工夫ができていて、気づきがあったと思います。
ガーベラを描いた方は背景の描き方、ちょっと勉強になったと思います。

はじめての方もおいででした。
絵具の使い方、これから楽しんでいかれるでしょうね。油彩もされてた方なのですぐに馴染むと思います。
後のお二人はもちろんモチーフも描くのだけど、大作を持ってこられて絵画研究会となりました。うまくいきそうです!

飛び入りで見学された方も。。
楽しい時間でした。

Hさん、とても魅力あるモチーフをありがとうございました。