覚書「難しい手を描いちゃダメ」

先日、教室の方のグループ展を拝見しました。
人物も風景も静物も描ける方です。
とても魅力のある色彩!

けれど一点、人物を描く私には惜しいなぁ、と思うところがあったので、覚書。

今日のクロッキーでも申しました。
大抵、手が描けない。難しいんです。
ほんの少しだけ関節がずれても、小指がちょこっと長くても、親指が少しだけ違うところから出ていても変。みんな気がつく。
よく知っている形だから。

10年、20年、もっと描いても難しいのが手足です。

その方もそうだけど、なんで手を一生懸命描くかなぁ。。 
聞いてみると難しくて最後まで苦労したとのことでした。

手を見てもらいたい?
違うはずなんです。
ならば手をなるべく省略して、そこに目が行かないようにするといい。。

描いている絵は雰囲気がいいのに手が上手くいっていないからそこに目がいく。
手を描くことに一生懸命にならず、その時間を使って雰囲気を一生懸命仕上げたらもっと素敵。そこに神経を集中すべき。

これは自分にも言えることで、絵全体の雰囲気がうまくいっている時、顔を描いたらその雰囲気が壊れます。壊れる壊れる〜と思いつつ、ついつい顔を一生懸命描いてしまう。

今私が描いている絵もそう。
おそらく、顔を一生懸命描いたらダメにしてしまうと思います。思っていても描かないで終わるのもいけないことのように感じる。

できれば絵に必要なところだけ描くことにしよう。。そうしよう。。
他にも、例えば。。
一生懸命塗り絵のようにキャンバス地の隙間を塗りつぶすことも絵を台無しにするとわかっています。わかっているのに塗ってしまうんですよね。。

これはきっと私のようにザックリとした絵が好みの方には言えることなんだと思うので、公開で覚書。

今日2回目の更新でした。


おまけの画像は。。メジロのお食事の後片付けをした時のもの。綺麗に啄みます。

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コメント: 1
  • #1

    かつ子 (金曜日, 04 2月 2022)

    いつも楽しまさせて頂いています。
    難しい処は向きに描かないで、他に目線が行くように、、、とても勉強になりました。
    描けない処は後程じっくり練習ですね。
    ありがとうございました。