いつも人物を描く機会にはその場が、教室でも今回のように研究会でも2ポーズくらいは一緒に描かせてもらっています。
静物の教室でも同じです。
一緒に描くことでそのモチーフの魅力、描くときのポイントがよりはっきりしてアドバイスもしやすくなるし、皆さんが私が描いている絵を見て気が付くところ、(いいなと思ったり、たいしたことないなと思ったり、またまた、自分とは違うなと思ったり…)そういうところを見つけて、自分の表現がスムーズに運ぶことがきっとあるからです。
私の教室は本当に皆さんそれぞれ違う絵を描かれます。私と少し似ていてもその人、とわかる絵です。
私が手を入れることもありますが、その人の描いていきたい方向がはっきりしている時はその場所を触ることはありません。筆が進まなくなって固まることがあるとそこをちょっと動かす感じでしょうか。
そういうことを大事にしていきたいと思います。
(…でもきっと毒舌になってますが…)
ところで、昨日届いた技法書。
こっそりと落札。
お宝!!!うれしい!!
本当にすばらしいものが手に入りました。
今、私が教えていただいている吉崎道治先生が詳しく風景画の技法を解説してくださっています。
今の時代、ちょっとこの本はできないでしょうね。
あまりに飛んでいる…というか。
とにかく、飛び上がるほどうれしい落札でした。
中身は熟読して、飲み込んで消化して、実践して、できるだけ多くの人にお伝えできればと思います。これは風景の技法書だけど、それはぐるっと絵のことすべてが入っているように思います。
必ず、引き継いでいきたい内容です。「受け売りですが…」とつけてどんどん皆さんに伝えます。
吉崎先生にしても、岡山で大学時代から教えていただいていた川上一巳先生にしてもそれはそれは素晴らしい画家です。
そんな先生方と時代が少しでも重なっていることは奇跡だと思う。
先生方はお年を取られていて、私も自分のことで精いっぱいでなかなか思うようにいかないのですが、残すべき絵が山とある。
もう少し、世の中が芸術に目を向けすぐれたものをしかるべき方法で、後世に残していくような方向へ向かないのかしら…
一番上の人が、そこに気が付いているなら、専門の機関の一つや二つ整えて動いてほしいと思います。
急務であると思うのですが…
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マルイ (月曜日, 05 3月 2018 01:04)
アトリエの本、とても懐かしいです。50年以上前のことです。吉崎先生のことは、つい最近知りました。東京での単発の水彩教室、熱望です‼
daraa (水曜日, 21 3月 2018 10:59)
何時も見ていますが、始めてコメントします。私もこの本もってます、いつかこのような絵が描けたら良いなと思ってとってありました。でも今は反対にちまちました絵を描いています。