先日、土曜日に描かせてもらった15歳の女の子。
油彩でちょっと挑戦。
油彩で描くときは最初から冒険をすること結構難しい。
安井曾太郎先生はまず、こういう風に実写をして、その写真を残して、それから絵作りをされました。
肖像画であっても、自分の絵としてただのだれでも描ける似ているだけの絵にしないで自分の絵を追及されました。
だから肖像画をたくさん描いてもそれが作品として残ってきています。
そういう風にはなかなかいきません。
ちょっときれいな色の組み合わせにはなったし、ご本人にはとても似ている。悪くはないの…これでいいといえばよいのだけど、もう一つ満足いきません。
ん~、先日の水彩の方がみずみずしくてデッサンはちょっと狂っていても面白味はあります。
もう少しやってみます。
今日はこれと、もう100号の構想を練りました。
そろそろ大作のシーズンに入ってきたのでワクワクしています。
頭の中には大体の構想があります。
後はキャンバスの上でピタッと来ないといけません。
コメントをお書きください
あやめ (水曜日, 24 5月 2017 09:50)
山本先生、いつも素敵な絵を、このブログで拝見しているものです。
たおやかな絵の中に、しっかりとした思いがこもっている山本先生の絵か大好きです。
不躾な質問になりますが、数日前の19日にアップされたガッシュ画?、この伸びやかな絵は、どのような手順で描き進められたのか、もし差し支えなかったら、使われた画材なども含め、教えて頂きたいのですが…
真似してもこうは描けませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
山本佳子 (水曜日, 24 5月 2017 11:02)
あやめさま
いつもありがとうございます。
嬉しいです。
いくらでも質問してください。
そうですね。あの絵は不透明水彩、ガッシュで描いています。
この絵に限らず私は最近、下描きを鉛筆などでしないで、いきなり絵の具で自由に描くことが多いです。
このあたりにこのくらいの大きさでこの色…その隣にこの花のこんな色がこのくらいの大きさ…という感じで背景も同時進行で始めます。どちらかというと背景を先に置くことが多いですね。
花の色がきれいなのでできればあまりかぶらない方がいいのですが、ガッシュなので白を混ぜて花の色を作ると背景の上にどんと乗せることができます。
ですから、全部自由に直しながら描き進めていけます。
もう少し大きく、もっと上、その逆も左右に動かすことも自由です。
それで描き進めて行って、最終の段階で(そこまでは花なのか、色の配色のようなものなのかはっきりしませんので)少し形を決めるための補助としてパステル鉛筆のようなものを使って乾いていなくても花の形をとってみたり、茎の細い部分を描き足したりして仕上げに持っていきます。
そんな感じでしょうか。。。
「一枚の繪」という美術月刊誌の3月号に見開き2ページで不透明水彩の技法の説明をわかりやすく描画過程の絵付きで載せてもらいました。
今日の言葉だけの説明よりもわかりやすいかもしれません。
一枚の絵のHPのバックナンバーで手に入ります。もちろんアマゾンなどでも入手可能です。
使っている画材は
ホルベインのガッシュ(アーティストカラー)Aシリーズ18色
それにアッシュグリーン、コバルトバイオレット、オペラを足したもの。
画用紙はストラスモアというアメリカの水彩紙を使っています。
ご参考になるとよいのですが。
どうぞ、自由に楽しんでください。
あやめ (水曜日, 24 5月 2017 11:31)
ありがとうございます。
読んでいるだけで、絵が漂ってきそうですね。
手順で描くのもとではないと、わかっているのですが、
山本先生の絵が生まれる様子を伺いたくてお尋ねしました。
「一枚の絵」を、早速注文したいと思います。
これからも先生の絵を楽し見にしています。
どうぞ、ますますのご健筆を!
toshi (木曜日, 25 5月 2017 11:57)
「安井曾太郎先生はまず、こういう風に実写をして、その写真を残して、それから絵作りをされました。」という言葉、大変勉強になりました。ありがとうございます。写真=ブログの写真、として実写をして、絵作りしたいと思いました。 早々
山本佳子 (土曜日, 27 5月 2017 01:04)
toshiさま
ありがとうございます。
そうですか。安井先生とは少し関係があって、余計見るようになりました。
いろいろ読んだり見たり、展覧会を見に行ったり。
そうですよね。スケッチして、実写して、それを保険で置いておいて思い切った仕事ができたのかもしれません。
絵は作るもの。思い切ってやりたいものですね。
楽しみましょう。
ありがとうございました。