絵描きの日常、日常にはないような場所・・・三越本店にて初の個展をさせていただいています。
昨日は疲れて帰ったのですが、今の師である吉崎道治先生が来てくださったことは何にも代えがたいことでした。
今日も新しい出会いがたくさん。良い1日でした。
画像は出品作のひとつでスッと仕上がった作品です。画像より本当はもっと明るくほとんど陽でできている絵です。
とても前向きな気持ちで一気に描いた絵です。
陰と陽とのバランスも大事。固さと柔らかさも。人間と同じですね。
家の庭に咲いたバラでカップ咲きのとてもかわいらしい黄色の花を付けます。色の整理ができていて気に入っています。甘いということも言えるかもしれないけど、この絵に限っては良いと思っています。
穏やかな印象のこの絵は皆さんとても良く見てくださいました。
また、サントリー二島に行ったとき、初めての海外取材で本当に感激し過ぎてしまって、ほとんど描けなかったんですが、思い出の作品が右の絵です。しかも数年かかって描きました。
花や雲(流れて変わるもの)に比べ、歴史がある変わらない風景などは時間がかかって当然のように思います。
この絵は3号のMという形です。額が特注になるのでほとんど絵描きさんはこの形のこの大きさを避けます。
でも、私、わがままなんです。
どうしても細い形でこの大きさに描きたかったから仕方ありません。
それで少し前の絵だけど風景であまり気に入ったものは数がないのでこれを出品しています。
画像で見るより、この絵は額があるほうがいいな。
誰か気にいって、ほしいといわれる方がこの会期中にあって、大事にしてもらえるとうれしいけどそれは限られた時間の中での出会いなので・・・あれば奇跡ですよね。見ていただけるのはうれしいけどデパートでの個展は売れないと次がありません・・・次につながるといいなと思っています。
ともあれ、ここで発表の機会を頂きとても感謝しています。
吉崎先生が「僕と同じような絵があると思ったら、あなたのだった」といってくださったのがこの絵です。これは一水会選抜展に出品させていただいた絵です。
でも、先生の風景の構図や雰囲気が先生に似ているのは先生と同じものに感動するからです。感動しないものは描けません。
先生は個展中、会場の柔らかいじゅうたんが苦手と以前おっしゃった。私も今それを感じています。歩くのなんて何ともないのにじっとしているのが足にくる。
早く描きたい。今、こんなにみなさんとの出会いに感激しているのにすぐにでも外に出て一日絵を描きたい気持ちがあります。絵描きは長く絵を描かないでいると腐ります。日中は自然光がいい。
風の音やにおいを感じ、小鳥と一緒に歌うように絵を描かないとだめ。
でも今は個展の期間しか味わえないものがありますから、それは大事にしたいと思っています。両方は叶わないものなあ…あと4日間、大いに楽しみます。
ところで家に電話すると娘が今日は広島平和学習に行ってきたことを話してくれました。広島は今日は快晴。爆心地で空を見上げてこの上に爆弾が落ちてきたことを想像したら怖かった…と。娘のような子供たちがそんなことを想像させないでよいような世界になりますように・・・。
お好み焼(豚玉)はおいしかったみたい。生もみじ饅頭6個入りを買ってきたとさ。
さて、われに戻り!それとは別に今日新たに絵の宿題をもらいました。
ちょっと頑張ります。そう、今から・・・。
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F.Tokuda (土曜日, 14 5月 2016 09:42)
三越本店での個展開催おめでとうございます。 きっと眼が輝きっぱなしの先生のお顔が目に浮かびます。残念ながら東京まで行けないので、同時開催の岡山のテトラヘドロン絵画展に足を運んできました。 対照的な少女像2点、レモンの明るい絵、等どれも素敵で感動しました。
ついでに、天神プラザにも寄ったところ、偶然、河野あきさんとお話をし、無料で光風会展に入れていただきました。 南伊、スコットランドの素晴らしい風景画を描かれる方ですね。 先生をよくご存知とおっしゃっていました。ラッキーでした。
山本佳子 (土曜日, 14 5月 2016 22:17)
Tokudaさま
こんばんは!
勝手をしています。
その後、お風邪はいかがでしょうか?光風会に行かれたことを考えますと元気になられましたね。良かった。河野先生は私の大好きな女流画家です。先生に光風会展に入れてもらえたなんてなんてラッキーな!!!
こちらは本当に目が輝くどころではないです。お話したこともないような先生方にお声をかけられて背筋が凍る…ちがう!実は緊張するかと思いきや、腹が座ってしまいました。
力が抜けて自然にお話ができたりして自分でもびっくりしています。
あと3日間、心から楽しみます!!!栄養になっています。
きっと岡山の教室にはなにか形にならないお土産を持って帰れると思います。
どうぞ、待っていてください。ありがとうございました。