色をつけると失敗します。

今日、本当に久しぶりに美容院に行きました。気分を変えようと…。

 

 パーマの時間、絵が好きという若いスタッフさんに、 「色をつけると失敗します。」  そして「何かコツがあるんですかね。」と聞かれました。

 

デッサンはできるのに着彩になると途端に上手くいかない…。

多分ですが、そういう経験をした人はきちんとまじめに描くタイプの人です。

ちゃんと形が描ける(デッサンができる)人でもあるわけです。

まず、美術の授業で使うのは不透明水彩絵具。なぜ、透明でないのか…。

必要な部分に画用紙の白を残し、明るいところから描き始め、先を読んで描き進めたり、乾くのを待ったりするという計算が必要な透明水彩の技法はおそらく時間の限られる美術の授業には向かないからでしょう。

 

誰もが何も言わないで描き始めるとつい透明水彩の技法を使って挑戦しがち…でも、直したいのに治らない透明水彩はあせればあせるほどどうにもならなくなってあきらめなくてはいけなくなるのです。何枚でも描けるわけではない美術の授業で陥りがちなことです。

本当はやはり乾きが早く修正しながら描いていける不透明水彩の技法を使う方がが都合がいいはずです。

 

「小さいころは絵は好きだったのに、色をつけると失敗=色をつけるのが苦手=絵は嫌い」と思ったまま、絵から離れてしまった人があまりに多すぎます。

一度、不透明の楽しさを味わって(絵の描き方の勉強をして)、透明の美しさと魅力を知るべきなのに・・・おしいですね。

 

さて、明日はバウハウスの合同展搬入日です。

21名の参加で50点ほどの展示になるでしょう。絵の話が皆さんとできる良い懇親の場にもなっています。

私も皆さんと一緒に描いた実験的な小さな絵を数点出すつもりです。