油彩の実演、忘れた教室紹介

昨日は岡山の後楽園近く、城下というところにあるアムス画材店で初めて油彩の実演をさせてもらいました。

数名ほど集まる?と思っていざ時間が来るとなんと60人以上の人で会場に入りきらない状態でした。

何描こう。。昨日から悩んでおりましたが、普段通りアトリエでいつもしていることをしよう。

机の上にあるモチーフや描きかけの人物にすることにしてあまりこしらえないで出かけました。

机の上にあったのはお皿に乗った田舎でもらったレモン。油彩のパレット、絵具、筆、画用液の話をしながら1時間半の時間はあっという間。

 

机の上に置いててみたレモンのお皿、会場の床の温かみのある色が合いそうだったので床におろして描くことにしました。本当に短い時間しか描きませんでしたが「ぜひ、サインしてください!」とどなたかがおっしゃってその場でサインまで入りました。 これはこれで楽しかった。

普段、どこで絵をやめるか悩んで追加きすぎてしまうという皆さん共通の悩みに話が及んで、実は私もですということになって、私は日頃できるだけ、絵全体を見ていつ辞めても絵に見えるような書き方をしたいし、そういう進め方をしていることを話しました。

「ということは、今やめても仕上がるということですか?」

「それでもう仕上がりでいいのでは?」

ここで仕上げにするとは普段でもなかなか勇気のいることに思えましたが、サインを入れてみて、絵になっていると言えばなっているし、このまままたアトリエで加筆してもたもたしていると絵は壊れてしまう気がしました。

まだキャンバス地が見えているところもありますので、そこだけは必要最小限、埋めますが、ここでとりあえず終わりました。

 

皆さんに1つの描き方、をお伝えすることができて、良い時間を持てました。お一人お一人、表現の方法も方向も違うと思いますから、それが自由なんだということ、自分でしっかりやらなくてはいけないんだということが伝わったら最高です。そこに真実があって、他にはありません。他のことをやっていたら自分の絵なんてできるはずがない。そのくらいに思って、あとは楽しく、自由に数を、感動の数を描いていかなくては。。

自分の絵を描くためにならないようなら、教室もいらない。群れる必要もない。時々、煮詰まった自分の仕事に風を通すようにそういう場があればきっと絵は進みます。それは仲間との絵の話でも、グループ展でも個展でも、あるいは展覧会でも、ただの散歩でも…きっとそういう場になりえます。

上手くいけばお陰様。うまくいかなかったら自分の責任。これ、絵を描くことにも当てはまりそうです。

 

さて、フェア中とあって、絵を描く方がほとんどでしたので絵の話ができてとても有意義でした。また、機会がありましたらぜひ、時間をいただきたいと思います!あまりに充実した時間は矢のごとく過ぎ、新しく始めようかなぁ。。と思っていた油彩の教室の紹介、忘れました。

また、ブログやアムスさんでの次の何かの機会に…

 

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コメント: 2
  • #1

    通りすがり (木曜日, 13 2月 2020 13:48)

    生の講義を拝聴でき大変勉強になりました。特に「モチーフを自分の美しいと思う形に変えて良い」という点が新鮮でした。この言葉を新鮮と感じること自体が、やや自分の考えに偏りがあると思えたりもしました。今後の描き方の参考にしたいと思います、ありがとうございました。

  • #2

    山本佳子 (木曜日, 13 2月 2020 20:33)

    通りすがりさま

    え。。。通りすがりさま、が、たくさんいらしたみなさんの中にいた?
    ごめんなさい。わからず。。ご挨拶もできず。。

    本当にたくさんの方がメール、コメントくださる中、先日はあのようにごった返しておりましたのでどなたがどなたなのか。。
    昨日お一人判明しました。あとは教室やかつて面識のある方などちらほら見たことのある方が。。

    が。。通りすがりさんは。。んー。。
    教えてくださると「あー!」となるのかもしれませんが。。

    ともあれ、私の日頃の絵描きの一番大事にしている感覚的なところが伝わったような気がします。それを、今、とてもうれしく感じております。

    お住まいはお近くでしたか?
    ぜひまたお会いしたいです。
    この度はありがとうございました。