私が絵を描くとき、特に大事にしたいと思っていることは構図、色の構成、そしてフォルム。
これは、師である吉崎道治先生が時々、言葉少なに繰り返し、教えてくださるところでもあります。
描いている絵に、詩情が出てくるにしても、品格が表れてくるにしても、まずは構図や乗っかっている色のバランスがうまくいっていないと上手く出てはこないものだし、フォルムがちゃんとできてないと落ち着かず、良いものがあっても引っかかって完璧にはならない。
小品については鼻歌のように行けるところがあるけれど、大作の制作となると構成が複雑になりなかなかまとまらない。
オーケストラの奏者がうまく演奏できるように指揮をとらなければいけないのです。
全体を見ながら強めたり、弱めたり、ご機嫌を取りながらやって行く。
そこが絵を描く面白さでもありますが、毎度、骨が折れます。
画像は今年の一水会展に出品予定の120号の部分です。
この絵を描いているとき、私事ですが、精神的、体力的にキツかった。取るに足らないことは言い訳にもならないのですが、気持ちと時間を取られるのはキツい。でも余計に頑張った。
絵を描いているときは生きた心地がして、癒しにもなっているんです。
絵はバランスを取ってくれる存在でもあります。私はこれがなかったら生きてられないわ。
公私ともにやることがたくさんあって、この絵の制作から、朝、昼、晩、と絵描きの時間を3部に分けてどこか抜けてもどこかでは描けるという生活のパターンを作りました。
これはうまくいっていて、これからずっとこれでいけるような気がしています。
今、日展の制作が山場。
個展の小品も少し大きなものは大作の制作に近いので大変ですが、自分が好きなこと。
絵を描くことができるということは、本当に幸せなことです。
今日も、描きます!!
コメントをお書きください
原田 剛 (水曜日, 11 9月 2019 18:21)
この絵が120号ですか。思い切りがいいですね。凡人には到底できない構図と配色です。具象画でありながら抽象画にも見えますが、そこは狙っているところでしょうか。
山本佳子 (水曜日, 11 9月 2019 19:35)
原田さま
コメントありがとうございます!
この画像は120号ですが、その1部分です。
まだ、公開の前ですので、全体をここには載せずにおきました。
失礼いたしました。
全体を載せたらもっと、ありゃ?と思われるかもしれません。
本展は19日から東京都美術館で開催されます。
追ってご案内いたします。
この絵は確かに抽象傾向ですが、具象に許される範囲だと思いながら制作しました。
描くことは楽しみました。
また、ぜひ見ていただけたらと思います。
鈴木桃太郎 (木曜日, 12 9月 2019 08:44)
お久しぶりです。元気にお過しですか?
無理しないでね 今私はデッサンとクロッキーばかり水彩画は白黒を使って気軽に楽しく描いてます。そしてバイオリンを習いはじめました。本当はモチーフのつもりでしたが、いつも応援させていただいてます。
お元気で
鈴木桃太郎 (火曜日, 17 9月 2019 19:26)
上記コメント削除お願いします
山本佳子 (火曜日, 17 9月 2019 19:34)
鈴木桃太郎さま
了解しました。
とてもうれしいです。
見ていてくださり、いつも、ありがとうございます。
拝読し、お返事を書いたのに、送信を忘れていたんです。本当に失礼しました。
これも、少ししたら消します。
私も応援しています。
バイオリンは描くの、難しいですね。
何度かビオラを描きました。
ですが、モデルさんが演者だったから。。
楽器は何でも、難しい形をしています。
また、是非挑戦してください。
ありがとうございます!