川上一巳先生の遺作展が始まりました。
実は人物画で知られる川上先生は人物画より多くの風景画を遺しています。専らの現場主義でした。何十年も通った信州、大山、奈良などの油彩画が並びます。
笠岡のワコーミュージアムでは多くの作品がこれからも見られますが岡山市ではもうこれが最後の発表となります。
スケッチも沢山並んでいます。とても楽しいものがあります。こういうスケッチはもう、今後見ることはかなわないでしょう。
「線が大事」とずっと言われていた先生の鉛筆は走り、自由です。
あんな線は一生、描けない。真似はできません。最後の画像は上高地ですが、サムホールほどの小さなスケッチです。山は山になっていて、風が吹き、池には本当の水があります。スペインのミハスやイタリア、フランス、ギリシャのサントリーニなどでのスケッチは洒落ていて素敵です。小さいけど、絵ってこういうことか。。と改めて、すごいと思います。ため息が出ます。
最後のチャンス。ぜひ見ていただければと思います。17日月曜まで。岡山市、表町のアートスペース テトラヘドロンにて11時から18時まで開催中。最終日は16時までです。
コメントをお書きください
酒井泰雄 (水曜日, 10 3月 2021 18:06)
初めまして、愛知の酒井と申します。10年程前川上一巳先生の信州の風景を描いた「アルプスと天竜川」(F10号)を手に入れ私の書斎に飾っております。全体に柔らかい雰囲気で心が安らぐというか幸せな気持ちにしてくれる素晴らしい作品だと思います。ネットで検索してみましたらこちらにたどり着いたという訳です。山本様のご健勝とご活躍をお祈りして失礼します。
山本佳子 (木曜日, 11 3月 2021 10:05)
酒井泰雄さま
初めまして。
そうでしたか。ありがとうございます、
川上先生について信州を描いたことを思い出します。
先生には学生時代から教えていただき、今も私の制作の基本になっております。
先生が喜んでくださるように頑張りたいと思います。
コメントありがとうございました。とてもうれしいです。
今、個展中です。励みになります。
山本佳子