絵の基礎は。。

今日、2度目の更新です。
思ったことをメモします。

今日はミカンの会でした。この教室は未完成の絵を持って集まろう、自分の絵を一歩前に進めようという人たちが集まればという思いで立ち上げました。

教室なのですが私も何か、皆さんの気迫によって良い時間を得ています。

今日も久しぶり(1年に一度の参加でもいいので。。)に来られた方が数点制作中の絵を持ってきてくれました。
モチーフはもちろん毎回数点用意するのですが、それを描くより行き詰まったり悩んでいたりする絵を私と一緒に見て何か、前に進む糸口を見つけたいという人が毎回あるのです。そういう場は大事です。深刻でもある。

時間いっぱいやりました。ヘトヘト(^^)

で、私が思ったことがありました。何を思ったか。。

その方の持ってこられた絵を見たのですが
この人が何をしたくて私のところに来ているのか改めて、分かり受け取りました。

彼女は長年油絵をしていて「影」を意識して描いたことがないと言われていました。
影を意識しないと実はモチーフと背景との関係もバラバラになって、空間の中にあるモチーフそのものが見て描くということから外れ、ある意味、とても難しくなるのです。

私は素直に、ものを見て感じて、その対象から受け取った感動を描いてきました。ものをよく見るということを基本にしてきました。その中には影の存在があり、空間があり、モチーフと背景との関係もあった。
それをずっとやってきていました。

今日、それを説明するために彼女が望んだからなのですが、1点手直しをして欲しいと言われ、やってみることにしました。

でも、彼女はモチーフの写真を忘れてきました。
それでも、私は描いてみました。

どちらからの光?
と問い、ならばと。。描いた。教室の方々が周りを囲んで見ていてくれました。私が写真もなしで見ないで描いていくものだから、驚かれている様子でした。
今まで、よく対象を見て描いたのでこっちからモチーフにどう光が当たっていればこちらに影がどうできて、どういう風に背景との関係が成り立っているか、経験上わかっていました。
モチーフを見ないで描くことなどないわけですが、応用力というか、ものをよく見てきたのだな。。ある程度描けてしまうのです。おそらくこう見えるとわかっているからできた。これは自分でも驚きました。

そういうところを私の教室では学んで、自分の絵作りに役にたつ実力をつけていただきたいと思っています。手に入れて欲しい力です。

そんなことで、来月から油彩の教室もスタートします!皆さんの絵が自分にとって描きたかった絵になるようこれからも何かできればと思います。