風景を

イタリアに取材に行ったものを数点、やっと描き始めました。

いくらかは描いたものの、あまりに激しいので続かないのです。

イタリアの建物はとても重そうで大きくて歴史があって山のよう。
私にとって大きくて長くその場所へ存在するものを描くことはとてもエネルギーがいることでこの絵の描き方をいつもしていると心臓が耐えられないような感じです。止まってしまいそうになる。
いつもはもっと儚く、弱く、寿命も短いものを描いて過ごしたい。
でも、描きたいと言う気持ちは強く、やはり始めようと思います。どちらも描きたいもの。
無理はしないで、心臓が持つギリギリで。
描き始めたのはモノーポリ、活気のある港町。
夕日に建物が黄色く輝いてそれはそれは感動した風景です。その街に住む人々はエネルギーあふれ、活気に満ちていて人生を謳歌しているように感じられました。
日本人の私はそこに2、3日いるのがまぁやっとです。ワインを飲んでないとついていけません。
ハイになっていても取り残されそうな感じがしました。
娘も一緒でしたが、若者にも元気が漲っていて2人してそのエネルギーにやられてしまいました。一緒に言った皆さんもきっと感動は半端ないものだったに違いありません。
人々の様子までとても描けませんが大きな建物がそこにずっと前から鎮座しているその様を描けたらいいなと思いました。
初めから、もう負けそう。。
でもやってみます。
画像は描き始め。少し大きな15号です。
この絵のために粗目のキャンバスを張りました。

もうひとつのアップ画像はスケッジーノ。

6号の細い画面に描き始めたところです。
ここも素晴らしいところだった。。。
階段の多い小さな古い町で教会へは若い者が老人に手を添える。
思わず、よいしょ、と言わないと次の足が出ないような急な狭いトンネルのような階段も所々にあり、そこは若い元気な人の使う近道にもなっていて、回り道は緩やか。
それでも狭いので車などほとんど使えない。
下まで降りると小さなお店やこの絵のような小川があって、澄んだ水にはバイモソウがたくさん育っていて水鳥がとても元気に(あんな大きな鳴き声でずっとガーガー言っているアヒルは日本では見ない…)暮らしている。魚もたくさん!
普通では私たちが見ることのできない、不便さと豊かさの混在する町でした。日本では豊かさと便利さを追求して走る。しかも猛スピードだ。便利さを追求すると豊かさのどこかを失うものだなあ…
一昨日、風景についてはたと気がついたことがあって、それは構図のことなのだけど、しばらくそれに取り組んでいこうと思っています。
ある方が「最初の描き出しはいい、最後にそこに戻れたらいいな。」と言ってくださった。そこもやっていきたい。
これは風景に限らず。。

そういうことで少し前から描いているものも、いったんはサインを入れ、発表もしたけれども、いやいや、こんなはずじゃない、もっと。。最初に感動をもらったあの感じに少しでも近付けようと加筆をしています。

やっぱり、心臓にこたえます。
名古屋のリストも作らなきゃ。。額装もしなくちゃ。。間に合うのかしら。

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コメント: 3
  • #1

    鈴木桃太郎 (木曜日, 21 3月 2019 21:31)

    昨日は金太郎になりました
    ユトリロの雰囲気の乳白色の建物気持ちが重くなってるのですかね。心は楽しく描いて下さい。川ですか私はいつも滝になっています。
    名古屋楽しみにしてます。ダブっていたらごめんなさい。
    鬱病ですから今度は浦島太郎になってるかも無視してください。

  • #2

    鈴木桃太郎 (金曜日, 22 3月 2019 21:09)

    いろいろなコメント先生の頭から削除してください。余分なこと言いすぎていたみたい。でも暇があったら描く楽しく描く心してます。感謝感謝

  • #3

    山本佳子 (土曜日, 23 3月 2019 09:00)

    鈴木桃太郎さま

    いつもコメント、うれしく拝読しています。
    こうやって、コメントいただけるととてもありがたいです。
    見てくださっている方を身近に感じられて、うれしいこと。
    ぜひまたよろしくお願いいたします。

    絵を描いていると浮いたり沈んだりです。名古屋の個展は水彩と紙物(油彩以外の紙に描いたもの)に絞り展示予定です。
    不透明水彩の面白さや手軽さを皆さんにご紹介するお役目もあってそうします。
    初日を除き、毎日、会場で絵を描く予定です。
    名古屋会場に来られたら、お声掛けくださいね!