不透明水彩を始めて、30年くらいになります。
ホルベインガッシュはずっと使ってきましたが、少しずつセットの中の絵具を好みのものに入れ替えて大体定まってきました。
そして、この度、美術月刊誌「一枚の繪」7,8,9月号3回連載で不透明水彩の講座を担当させていただけることになって…
その時期と重なって、ホルベインガッシュの改良に長く関わってこられた方とこの絵具のことをメールのやり取りで深く話す機会を得ました。研究され、顔料をできるだけ多く入れ、こだわりを持って作ってこられた良質の不透明水彩絵具、ガッシュ。
描く立場からいろいろと質問をさせていただき、ものすごく丁寧にお答えくださいました。そして絵具セットのことに話は進み、とんとん拍子に進んですべての時期がうまく重なって私の使っている色をまとめた絵具セットができました。そして、オンラインショップで販売される方向に!
こんなことって…あるんだなあ…ととてもうれしく思っています。
ほかの方が選ぶとまたほかの組み合わせになるとは思いますが、一つの例として私の色組を作ってくださいました。大満足です。
この絵具を使ってずっと人物、花、風景など描き続けて…よい色だと思った色を詰めてもらえるなんて…そして、私の使っている絵具を皆さんに紹介でき、手に取っていただけるかもしれないと思うと感慨深いものがあります。
画像は先日届いた出来立てほやほやの絵の具セットです。
値段は9,970円で、割引はきかないらしいのですが中の絵具を抜いて買い足し、使わない色が無駄になっていたことを考えると値段の高い美しい色が最初から入っているこのセットはきっと満足していただけると思います。
箱に貼られたラベルは最近ガッシュで描いた庭のバラの絵です。
山本佳子が選ぶ 絵を描く人のための不透明水彩〈ガッシュ〉18色セット
(パッケージデザインは変更になることがあります。)
販売は6月15日からホルベインのオンラインショップで始まります。
よろしければ、私がお勧めする不透明水彩をこの絵具セットで始めてみてください。
コメントをお書きください
マルイ (金曜日, 01 6月 2018 10:55)
絵具と本、とてもとても楽しみです‼
F.Tokuda (金曜日, 01 6月 2018 23:17)
一枚の絵ともタイアップして、7、8、9月号で宣伝していただけたら・・・ホルベインさんにもうひと押し!
M.ITOH (土曜日, 02 6月 2018 04:32)
凄いです!この絵の具で、あんな絵が描けるなら‥!期待しますね〜�
山本佳子 (土曜日, 02 6月 2018 09:30)
マルイさま
ありがとうございます。たくさん似た感覚を持たれている方がいます。また、このセットで作れない色はほぼないので初心者で最初から自然をよく見て混色の勉強をしたい方には適した色組になっています。
全部、奇跡のようにいろんなことが重なりうまくいきました。ありがたいことです。
山本佳子 (土曜日, 02 6月 2018 09:52)
F.Tokudaさま
ありがとうございます。
アーティストガッシュ スペシャル。。。なんて定番になるようなことがあれば…ですね(^ ^)
文 (日曜日, 03 6月 2018 09:06)
1日から「中原素描研修会」という私たちのデッサン会の美術展をやっていますが、初日に会場に顔を出すと、ご高齢の熱心な方が観覧に来られて、「ガッシュ画」について熱く語っていただきました。
日本水彩の会員に方だったそうですが今は引退されているようです。
ガッシュ画に興味を持った会員もいましたので、一枚の絵の7月号から9月号を教科書に興味を持つ会員でやってみます。
山本佳子 (月曜日, 04 6月 2018 08:47)
M.ITOH さま
コメントありがとうございます。
不透明水彩は修正ができるのでだんだんと間違いが減ってきます。それに修正ができることで思い切りもよくなります。
絵に向かう気持ち、それ以外余分の気遣いがないのでまっすぐに対象と向き合える唯一無二の画材です。
そういう絵の描き方がきっと純粋でいて気持ちの現れるような絵が描ける理由だと思います。追及することに専念できますから。
どうぞ、試してみてください。
山本佳子 (月曜日, 04 6月 2018 09:13)
文さま
いつもありがとうございます。
そうでしたか。
水彩を描かれる方の中には現在、不透明水彩の巨匠、中西利雄、小堀進などに影響を受けた方々がいくらかいらっしゃると思います。
ですが、この画材の面白さや技法そのものを伝える方があるかというと少ないと思います。
どうにか伝えたいものです。
一枚の絵の3か月連続掲載の私のページでは、私の描いた絵を使って、不透明水彩の描き方の一部を解説します。ただ、単に技法というより絵に向かうための考えや、不透明だから表現しやすい絵の作り方みたいなところもお伝えできるのではないかと思います。
ある程度、編集の決まった形がありますので私の場合もその形に添っています。
表表紙を開くと原寸大の絵が載っておりますが、どうやらこれはいつもは切り取って、読者であり、表現者である皆さんがその絵を模写することで理解が深まる…というような作りになっているようです。
私としては、模写などしないで…(叱られますかね。)自分で対象を見て私の描いていったプロセスで参考になるところを気に留めながら、今までよりもストレートに絵に向かえる手順や技法を知って使えるようになっていただきたいと思っています。
描き方の模写をするとそれ自体が方向がずれている…と思うのです。
自分が感動した対象を一枚でも多く描いてほしいのです。それをかなえるのが不透明水彩という画材です。
私の絵は模写をしていただくようなものではありませんので、そのあたりもちょっと、8月号あたりでお知らせしたいと思います。
7月号にはそのことが書かれておりません。
お伝えしておきたいと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。
文 (土曜日, 09 6月 2018 09:27)
昨日日本水彩展を観に行きました。
ガッシュ画の方もいましたし、作品の中でガッシュを多用している作品も多かったですね。
かってに固定的なジャンルを作らず、絵に有利だったら活用すればいいんですね。
山本佳子 (日曜日, 10 6月 2018 18:56)
そうですよね。本当にそう思います。
水彩と言えば透明水彩、というくらいに透明水彩が普及しています。
水彩画の作家さんたちにはジャンルなどどうでも良いことでしょう。
ただ、たくさんの水彩を描く人たちの中にはもしかしたら不透明水彩の方が合う人があるのに選択肢に入らないことは何とも言えません。ガッシュがあったと気がつく方がきっとあるだろうと思います。
自分に合った画材をより広い選択肢の中から自分で選んで好きな絵を楽しめるように動かなければ。。。
私も、まだまだ揺れて、何が今の自分にあっているのか、表現に何がベストなのか楽しんで見つけて行きたいと思います。
かつ子 (月曜日, 03 9月 2018 23:51)
普段、透明水彩で描いていますが、最後に強くしたい場所にはガッシュも使っていました。
最近ガッシュだけで描いてみたくなり、本を買わせていただきました。
お勧め用紙はストラスモア、とありましたが、
普段アルシュ紙を使用しているので、失敗した裏紙で練習しようかと思いますが、いかがでしょうか?