不透明水彩についての問い合わせが…

昨日は晴天で朝のうち、教室の皆さんと近くの深山公園にスケッチに出かけました。小さいサムホールのスケッチブックをもって本のメモスケッチを3枚ほどしてきました。お昼のお寿司がおいしかったです。どっちが目的だったのか。。。

92歳になるUさんは素敵な絵を2枚お描きになり、お昼は私たちと同じメニューをペロリ。そのあと、おいしそうにソフトクリームまで召し上がりました。スプーンで私も一口いただきました。もうおひとり、昭和一桁のお元気なAさんも本当に矍鑠としておられ、意欲があって、このお二人がいらっしゃるとこちらが元気をいただいているようです。この地元のグループ、本当に素晴らしい。

 

さて、今日はお伝えしようと思っていることがありまして…ブログでは日ごろの絵かきとして作品を油彩よりも上げることの多い、不透明水彩ですが、ここのところ、画材や、書き方についての問い合わせが多数あります。

 

不透明水彩講座を東京、横浜、それに京都と香川で開催することができ、また、美術月刊誌でも特集を組まれることになって、少しずつ皆さんにガッシュの魅力をアピールできているかもしれないと思います。

 

先日は丁寧なお手紙もいただき、これはすぐにでもお問い合わせにお答えしないと、皆さんの熱い気持ちについていけないわ!

と感じました。

まもなく不透明水彩の3か月の連続掲載で特集が組まれ、今原稿を作っていて、7月号についてはほぼ出来上がっています。そこで、画材について、また描き方ついて詳しくお伝え出来る予定です。

画材については出版の前ですが、このブログを見てくださっている方にだけ先にちょっとお伝えしておきたいと思います。

これが、私の使っている不透明水彩の画材です。

 

筆はアルテージュ キャムロンプロ 715フィルバート 18,10,6号

絵具はホルベイン ガッシュ 不透明水彩 18色※以下注意

(ただし、この絵具セットは最近パッケージもセットされている絵具も変わりました。私は箱は重宝していますが、中身は油彩の基本色や自分の使っている色の名前にあわせて、少し割高になりますが揃えるようにしています。そうすると自分に合うような絵具セットになります。自分で好きなセットを作るのがベストです。)

大事なのは大きなサイズの白 ジンクホワイトです。(パーマネントホワイトとは全く性質が異なります。)

水彩紙はアメリカ製のものでストラスモア水彩紙。スプリングで閉じているもののほうが使いやすいでしょう。なぜなら描いた絵が増えていくのはうれしいものですよ。ブロックタイプだと切り離すでしょう。あれは順番もわからなくなるし、せっかく描いたものがばらばらになってしまいます。

この紙の特徴は、表面が滑らかで吸い込みが少ないこと。不透明はたっぷりの絵具で描くこともあります。筆が滑らないと引っ掛かりますから、普通の水彩紙では描きにくいのです。

 

と、こんなところでしょうか。

あとはこの画材の紹介は重ねてするとして、技法、描き方については詳しく月刊誌に載りますので見ていただけると幸いです。

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    wakana (月曜日, 23 4月 2018 10:41)

    いつも楽しみに拝見しています♪
    好きな色を選ば良いと、講師の方はおっしゃるのですが、全くの初心者には、何の色を選んでいいのかわかりません。
    (私ももう初心者ではなくなりましたが)
    カドミウム系とか、D~F色ということになるのでしょうか?

  • #2

    山本佳子 (月曜日, 23 4月 2018 13:48)

    お問い合わせがあって、絵具のこと、追記いたします。
    絵具を選ぶ場合ですが、透明水彩、油彩などである程度の経験がある方々については私のこのブログは納得される部分が多いかと思います。
    初心者の方の場合ですが、まずは色もそうですが、自分の好みを知るために絵を描き始めてみなければいけません。

    私が使っている絵具がすべてではなく、絵具は自分の好みに合わせられるように、ものすごい種類の色があるわけです。私が選んだ色がすべてではなく、一人ひとり違うと思います。
    混色の勉強にもなりますので初心者の方はまずは、基本の色が入っている絵具セットを買ってみられるとよいと思います。
    12色の小さいサイズのものと白の絵の具をそろえて始められるとよいと思います。

    それで、しばらくいろいろと描いてみると混色ではできない色が描きたい絵に欲しいと思うことが出てきます。
    そういう色を買い足していかれるとよいと思います。
    ただ、私がブログの本文で申し上げました、油彩などの自分の絵具の名前のものに置き換える…ということをするのは意味があります。
    セットの中の色の中の数種類について私は絵具を変えています。
    実はセットは価格を抑えるためにできるだけ単価の安い似た色を入れています。例えば赤、セットにはカーマインという色が入っていますが、私は油彩で使っているカドミウム・レッド・パープルという色に置き換えます。これが正しいかどうかはわかりません。そして、値段はずいぶん違うと思いますが、よく似ている色でも混ぜるとうんと違うように感じてしまいます。(私はそう感じるのですが、教室の方はそう気にならないみたいです。)
    という具合に、似た色でも絵描きとしては欲が出て、より美しいと思う色を使うようになります。
    そういうことがしたくなってきたら、良く比べて、よく似ているけれども、自分が好きなほうの色に変えていくのがよいと考えています。
    私もどのくらい絵具を変えてきたかわかりません。最近でも時々付け足したり、使わなくなったりがあります。無駄になると思っても、より良いものに手を伸ばしたい思いは強いです。
    使っている今の絵具に何となく違和感を感じ、もっと自分に合う色味がほしいと思いようになりますからとりあえず、まずはセットから始められることをお勧めします。

    最近、ホルベインガッシュのセットの内容が変わりました。しばらく気が付かずにいて、驚いた。。。という感じですので、まだちゃんと何色が抜けて、何色が加わって、同色味が違うのかを把握できていません。内容を調べて、はっきりしたらまたご紹介いたします。
    一枚の絵の8月号には間に合うかもしれません。

    どうぞよろしくお願いいたします。
    詳しく解説をしたいと思いますので、しばらくお待ちくださいね。

  • #3

    wakana (月曜日, 23 4月 2018 21:29)

    初心者ではないけれど、経験が全然足りないので中級とも言えず、何が良いのか悪いのか分からないまま描いていて、いつも疑問に思っていたことをついお尋ねしてしまいました。

    早速の丁寧なお答え、ありがとうございました。

  • #4

    山本佳子 (水曜日, 25 4月 2018 11:23)

    wakanaさま

    すみません、最初のコメントが、メールからしか見えなくて、私の一つ目のコメントはwakanaさんのコメントがメールで届いたとばかり思っていました。

    失礼しました。

    そうですよね。私も、30年やってますがまだまだ、自分が使う絵具を好みに変えていくことは続けています。水彩も油彩もそうです。
    カドミウム系の絵具は好みの色が多いですが、高価ですね。セットになっている色は安価な似た色の絵具を使っています。ですが、安いからよくないとも言えないです。日ごろ油彩でもたくさん描いている私などは油彩の絵具にある色のもともとの色味になじんでいるので、混色したときにできる色が変わってくると戸惑うのです。それもあって、セットに入っている絵具を変えて、油彩のなじんだ絵具に合わせる必要も出てきます。
    描いていくうちにやっぱり高いけど、こっちの色のほうがいいわ…と欲が出てきて迷わずに変えていくのですが、今使っているものよりも同メーカーやほかのメーカーのものも試してみないものの中により良いものがあるかもしれないので、これから出てくる新しい絵具も含め、油彩、水彩の絵具双方にまたがって、生涯試し、選び続けるのかな…と思っています。

    ホルベインガッシュはその色数は本当に多く、きれいな色もそろっていますが、基本的には混色して作れる中間色は選びません。選んでいたら、絵具だらけになってしまいます。
    自分の基本色は最初セットを買って、最初から好みでない色は早いうちに貪欲に変えてしまいました。そのあとこれは絵具を混ぜては作れないな。。。と思う色を加えたり、あると便利な色を足して徐々に変えていきました。

    漠然としたものでも好きな色だわ…と思える色を使い、その色の集まりで絵を作ることを積み重ねていけば、自然と絵具の好みも出来上がっていくように思います。要は、絵の上で自分の好きなように絵具の色を操れるようにならないといけないのですよね。
    絵具もパレットで作って、絵に置く色も取捨選択は描く人の自由ですよね。たくさん描くほど楽しくなります。ぜひ、続けてくださいね。