今日は朝、陶芸、日本画の巨匠のインタビュー、そして、仕事場の様子などを収録したDVDを見ました。
やっぱりすごいな~。まだまだだわ…
などと思いながらアトリエに。。。
ふと庭のレンギョウが気になって切って描かせてもらいました。
一枚目の画像は不透明水彩。10号 水彩の10号といえば結構大きい。
久しぶりに描きました。
その前に描こうと思ったのが、2枚目の画像、油彩の10号。
これはあっという間に筆が進まなくなってやめました。
というのは油彩は10分や20分では全く乾かないのです。当然ですが…
この色、つまり、黄色は強い色です。この背景の色などに混ざると一気にこれと思っておいた背景色に黄色が混ざってしまう。
正しい間違いのない手で決めて行ければよいけど、私などはあーでもない、こーでもないと絵が途中動くので濡れている状態の黄色はどうにも扱いに困ります。ですので、油彩はほんのこの程度で途中止め。
油彩のこの描き始めのレンギョウが結構好みだったりするのですが。
油彩で自分が好きな感じを残すことができればなあ。。。と思います。仕上げを考えなくてはいけない。
進めていくと具象に寄りすぎ、今の自分にとっては動きのない面白みのない絵になるように感じます。
仕上げるために仕上げにかかったような絵…それになる時が時々あって、これには参る。自分で描いた絵だけどどうにも閉口する。
ここをなんとかしようと思います。
さて、最後の絵は0号の油彩の描きはじめ。
これは昔、娘がアトリエでモデルしてくれているときに描きかけていたものに加筆し始めました。まだ目、鼻もない…正確に言うとうまくいかないので顔は消して終わりました。乾いてからまた描こう…
こういうのもかわいくていいかも。
小出楢重のエッセイにあったのですが彼にとって、油彩以外のものはアイスクリームみたいなものなのだそうです。これ、とても大事。
油彩というのはその性質から、待つ時間も必要であろうし、修正可能なものなのでフーフー言いながら必死で何とかしようとするときもあって、楽しいばかりではありません。どちらかというと苦しさがついてくる仕事です。
その点、乾くのを待たなくてよく、修正自由な不透明水彩や色画用紙に描く楽しさのあるパステル、ほんの数分で一気に描くクロッキー、自由なスケッチ、偶然性の面白い小さくて色の美しいガラス絵などは楽しいばかりです。息が抜ける。油彩ばかりにしかめっ面で取り組むより、よほどか余裕ができて絵の楽しさを味わえ心も豊かになるような気がします。きっと長生きさえもできるでしょう。
食事でいうときちんとした食事ばかりでなくておやつやデザート的なものが必要なんだと…おやつもデザートのアイスクリームも大好き。コーヒーも大好きです。ついでにお酒も好き。
それが、油彩の制作にも思わぬよい影響を与えることがある…と小出は言っています。
これは私もわかる気がして、小出のエッセイを読んだ時、うんうんとうなずいてしまいました。
絵というものはなんて面白いものなんだろう…。
コメントをお書きください