不透明水彩の教室終わりました。

不透明水彩(部分)
不透明水彩(部分)

画材アムスは岡山の城下にあって、店舗1階と地下には画材、2階は額専門になっていて、3階は貸しギャラリーと企画特別教室の入るお店です。

この画材屋さんとのお付き合いは30年くらいになりました。絵を描き始めてからずっと。

数年前から時々、依頼を受けて一日教室をさせていただいています。

 

今回は午前中は講義形式・・・・私、話は苦手。

でも絵を描くとは…絵はどういう方向へ向いて描けばいいのか、みたいなちょっと技術の前の自分の心構えみたいな話ができてよかった。

もちろん、画材の話を使う立場からお話しできたのもよかったのですが、

 

「肌色はこの絵具でこういう配合で描くというのではなく、背景を含めて、この場所にこの色がほしいからこの肌色にする。あきらめずにその色を混色で作っていく…という考え方をしてください。」と伝えました。

 

深いところまで話が及び、今までずっと何年も絵をやってこられた方にとっては何か響いたのではないかという手ごたえがありました。

 

透明水彩(部分)かわいいけど…絵だろうか?
透明水彩(部分)かわいいけど…絵だろうか?

今朝も来られていた方からお電話いただき、

 「先生、昨日の講座は良かったですよ。私は固く固く考えていたけれども、もう少し遊ばないといけないな。この年になっても遊ぶことをしていなかった。」

と言われました。

「そうですよ、柔らかく考えて遊んでください。きっとそっちに実は本物があるんです。」

「そうですな、わっはっは!ぜひ、やってみます。」

 

そんな会話をしました。

教室はおかげさまで満席で窮屈でしたが、午後の机上での実技時間も困ることもなく皆さん銘々の絵の幅を広げられているような気がしました。

 

内容はモディリアーニの塗り絵みたいなものを準備しておいて、初歩の方や、混色を勉強することに徹する方は模写をし、挑戦する方は、人物画に限らず名画は色が調和しているはずだろうからほかの絵の色を置き換えて持ってきてみるという内容。

見ていてこちらも面白かったです。

 

また、次はどんな時間を持とうか…今から楽しみです。

遠くは大阪から、県北や倉敷からお越しいただいた方もありました。

楽しい時間、私の方が感謝申し上げます。

一緒に楽しく絵を描けること、励みにいたしたいと思います。

そして、不透明水彩の講座を開催させていただいたアムスの皆さん、ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

 

以下に紹介するブログは教室に来られたHさんのブログです。

あまりに素敵なのでご紹介します。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    伊藤雅行 (月曜日, 06 3月 2017 18:48)

    面白いですね!不透明と透明水彩絵の具の差。できれば、同じアングル、テーマで描いて頂きたかった。私も、先生の不透明、大好きですが‥。理屈は不透明の白と、透明の水でしょ!先生は『白の魔術師』だから、先生の魅力は不透明?(^-^) しかし、絵は理屈じゃないし‥。25年後は『水の魔術師』?かも。それまで、生きていられれば‥!観たい。(^-^)

  • #2

    山本佳子 (月曜日, 06 3月 2017 20:34)

    伊藤雅行さま

    コメントありがとうございます。
    そうですね。確かに。ですが、同じアングルとテーマでは気持ちが続きませんので無理ですな。

    興味や絵を描きたいという気持ちはそうでなくても差が出ます。
    早く描いた方がどちらかといえば気持ちの上では大きく、描くだけのところでは不透明の方が興味が大きい。
    下の透明水彩の方が先に描きました。出会ったばかりのかわいらしいモデルさんを前にして、興味は大きく描きたい気持ちがあったので透明でも描けましたが、透明水彩の方が後ならもっと差が開いていたでしょうね。
    というか透明水彩が後なら描いていないと思います。

    透明水彩がうまく描けるようになるにはそうですね。20年や30年はかかりそう。
    その間不透明で腕を磨きます。
    そのころには手が震えだして、透明でも不透明でも関係なしに絵を描いただけで味のある作品が描けるようになっていたいものです。

    ぜひ、一緒に震えるような絵を描きましょう、伊藤さん!!