新年始まりました。

正月三が日もあっという間に過ぎていきました。

 

今日から絵描きの日常も通常・・・とまではいきません。

 

そんな中、明日5日より風景画セレクションと題して銀座で始まる展覧会に出品させていただくことになっています。

画像はDMになっている大渕茂樹先生の絵です。

「宵の銀座」

 

今月の28日まで開催で会期中はお休みはありません。

 

お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

 

 

出品させてもらった私の作品は昨年、取材にいったイタリアの小さな村、ヴァッロ・ディ・ネーラを少し離れたところから描いた風景です。

とても感動した場所。

本当にここでも同じ時間が流れているんだろうか…などと思ってしまうような場所でした。

 

そういえば「人は年齢分の1に時間を感じるんですよ。」と学生の頃、恩師蛭田二郎先生にお話を伺いました。それはその時、なんとなく分かった。

小学校の時の1学期の長さが中学の時の1年の長さと同じようだと思っていたから。だんだん時間は短く感じられるようになるのだなあと…。

 

そして、今朝、お世話になっている一枚の繪の社長でいらっしゃる山城さんの文章を読んではっとなりました。仕組みがわかった感じがしました。

どんな内容だったかというと…

感動した音楽のお話を取り上げてのお話でしたが…

「行ったことのない場所に初めていく時、往きは長く感じ、帰りは短く感じるもの。人は経験を積んで年を追うごとに経験したことの積み重ねの時間が多くなる。経験したことは時間を短く感じるからだんだん時間は短くなるんです。」そこで分かった感じがして…

 

…「好奇心こそが時間に対抗できる。」

「音楽、絵画、文学、思想いずれも同じ、尊いものなんだ」と言われていました。

 

な、なるほど・・・

 

これならおつむの弱い私にでもわかるわ…

「芸術なんて何の足しになるのか、と疑うのは愚かなことだ。」な~るほど。

そうよ!その通り!!

 

今日、少し前に届いた封書開け、何気なく読んだ今年最初の感動でした。

 

新しい感動を新しいキャンバスに形にしていけることを仕事に選んだ私はなんて幸せなんだろうと思いました。

素直にこの絵描きを生きがいとして今年も張り切って頑張ろうと思いました。

 

この文章を読ませていただいた後、絵を2つはじめ、あまり時間はなかったのですが木枠を20ほどトントンと組み立てて今日は院展を見に行きました。

安田靫彦、小倉遊亀、平山郁夫、奥村土牛…生の絵を拝見できて感激。

 

そして、これまた大学時代からよく教えていただいている福島隆壽先生の個展にもお邪魔しました。こちらも感動の作品に会えました。

 

良い一日となりました。