この時期は毎年真剣勝負の最終段階になります。もう、かれこれ26,7年こんなことをやってます。最初の頃は県展だけでも苦しんで苦しんで描いたり消したりを何カ月もかかって頑張って、それでも搬入前の日にバッサリやり変えたり。
そんなあまり格好の良い方法でないやり方で頑張ってきました。
そんな私も50歳がそろそろ近づいてきました。
いつの間にか、県展に一水会が加わり、日展にも挑戦し始めてもう20年近くになるのですねえ・・・。
そして今年は自分の仕事を本気で進めることと平行して、県展や一水会挑戦してみようという教室からの出品者が多くありました。
つまり、そんなお年頃になったということですね。
私の周りで頑張っているその方たちのその頑張りようが立派なので力が入ります。
県展はもう結果が発表になり明日から開幕です。
県展、良かった人はいい。まあ、おめでとうです。でも落選になった方の中にはどうしてダメだったのかわからないくらい立派な絵を描かれた方もありました。(私が見た感じとしては!)
審査の先生方には尋ねてみたいような気持ちが起こってきます。ほんとに・・・
ルオーのような絵が出て来ても、セザンヌやゴーギャンのような絵が出て来てもダメなんじゃないかと思えてくる。彼らの様な具象だけどデッサンに重きを置かない独特な画風の絵を描く人には「県展は最初から出さない方が良いですよ」といってあげないといけないでしょうか。
会場にかからないこと、それが1番つらい!
何度挑戦しても見てもらうことさえないのならセザンヌだってがっかりして出すことをやめるでしょう。
落選展を計画したらダメかしら…。1年遅れでもよいから掛けてもらえるように何とかならないのかなあ…希望者だけでも。私そっちの担当になる!
そういう展覧会があってもいいですよね。
県展に挑戦してやめて行った人も含め、今までの落選の作品にも本当に素敵な絵があるんですよ!
そんなことをまだ自分の制作がアップアップの状態の私が考えてしまいます。今日は午前中から描かないともう間に合いません。昨日は搬出に岡山に行かなくちゃいけなかったけど、前日バッサリとやり変えてしまって100号が大声で泣き出したので本当にご迷惑な話、展示させていただいた絵を引き上げてくることができませんでした。(テトラの平田さん、すみません!!)
なぜバッサリやり変えたか…昨年の絵よりもさらに上をいかないといけないから。中途半端な挑戦になりそうになっていたので、喝を入れました。
これから、成るか成らぬか・・・やってみなければわからないけど、きっと中途半端な挑戦にはならないような気がしています。昨年は苦労しなかった、今年はそうはいかないみたい。もう一つ上を目指さないと。
8号と100号と後、まだ描きはじめてもない数枚の絵をこれから10日余りで描いて仕上げないといけません。まずいです。頑張ります!!
真剣勝負です。
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Nobody (火曜日, 06 9月 2016 12:40)
県展の落選展、私もみてみたいです。
先生、是非実現してください。
マルイ (水曜日, 07 9月 2016 05:35)
絵描きの仕事、厳しいですね。毎年毎年、真剣勝負。今よりももっと良いものを。もっともっと感性と技術を磨く。それをこれまで二十何年も。これから先も、同じ年月以上に続けなければいけない。本物の絵描きの宿命かな!とつくづく思いました。頑張って下さい。
山本佳子 (水曜日, 07 9月 2016 08:03)
Nobodyさま
すぐにでもやってみたい思いです。ただ、今までやってこられなかったのは・・・当事者に連絡が取れないこともあります。また落選したみなさんがしばらく元気が出ないほど気を落とされていることもあるでしょう。
そしてその他にも何か私たちにはわからない理由があるのかもしれません。
この度かからなかった方にはどうぞ気を落とされないでまた、大きな絵を描いていただきたいと思います。
山本佳子 (水曜日, 07 9月 2016 08:19)
マルイさま
ありがとうございます。
そうですねえ・・・絵など関係ない方から見れば「よいご趣味ですね。」などと言われますが、当人にとっては厳しい道です。
止めるよりは続ける方が少しだけ楽なので続けています。
それほど面白いということでもあります。
だんだん難しくもなりますし、自分の絵は毎回自分との勝負です。
それを見てくださっている方があることも続けていけている大きな励みです。いつもありがとうございます。
文 (日曜日, 18 9月 2016 17:52)
山本さんらしい感想ですね。
岡山弁で身近な人にお話しされている姿が目に浮かぶようです。
山本佳子 (火曜日, 20 9月 2016 20:31)
文さま
いつもありがとうございます。
そうですねえ・・・いつも岡山弁がたびたび出てしまいます。
ブログはつぶやきなので時々本音が行き過ぎることがありますが、それは公の場で大声で言うのとは違うのできっと許してもらえると思っています。
あたたかいコメント、ありがとうございました。