密度を抜いてみる

昨日午後、教室があり、教室の方が花ショウガを持ってきてくれました。はじめてみました。頂いて帰って、今日もきれいに咲いていたので描いてみることに。

花は形も変わるもの。いつも私は不透明水彩で描きます。

 

描きはじめの頃も載せてみましょう。花はたっぷりのホワイトで描きます。ここは透明水彩と違うところですね。

 

ですが、全部違うわけではないのです。葉っぱの緑や背景の色で白で描いた花の形を外から決めていきます。

 

小さくなりすぎたらまた大きくすればいいので不透明水彩はやさしい画材です。

 

100号を描きながら、また眺めながら描きましたので終わりころにはこの画像では長い蕾だった花がもう少し咲きました。

それも自由に描き変えることが可能です。

 

少し固くなりすぎたのと、やさしい色味が欲しかったので筆にたっぷりのやさしい色を含ませてぽたぽた落として仕上げました。

 

「密度を抜いてみる…」と書きました。この絵のことではなく…

今100号を一水会のために描いていますが、単純な絵なのでしっかり絵具は付けています。ただ、軽快な絵にしたく1か所、普通なら描かないといけないところを描かずに残しました。これが密度を抜くため。

ここを抜くと息が付ける…と思ったのです。

これは今のところ、確信に近いので置いています。

果たして、これを仕上げまで残してサインを入れられるかどうかですが…私にとっては新しい試みでもあり面白いところです。

 

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    (水曜日, 24 8月 2016 23:29)

    パステルの人物デッサンいいですね。
    イタリアの地震は大丈夫ですか?
    私は行かないからひがみのようで心苦しいですが。
    最近関東も地震が多いのですよ、3.11の前のようです。

  • #2

    山本佳子 (木曜日, 25 8月 2016 09:03)

    文さま

    ありがとうございます。パステルは最近はまっています。持っていましたが、美しく並んでいるパステルのセットを眺めていました。
    ポキポキ折って今はしっかり使っています。

    イタリアの地震、心配なことです。これ以上の犠牲者ができるだけなく、おひとりでも多くの方が1秒でも早く見つかって救助されることを切に願っていおります。

    私たちも近くに行くのでした。余震なくおさまってくれればよいのですが・・・

  • #3

    脇坂俊郎 (木曜日, 25 8月 2016 19:17)

    花ショウガの絵素晴らしいです。いろいろ教えて貰いありがたいことです。花の形を外から決めるというのは、ネガティブペインティングのような感じでしょうか。また、ぽたぽたとはスパッタリングのようなものでしょうか。透明水彩の講座で習ったことを思い出しました。
    不透明水彩でも水を多めにすれば滲み、ぼかしも面白いですね。透明、半透明、不透明水彩の違いが少し理解できたように思います。共通点も多いですね。使いこなせないのが歯がゆいですが。
    この暑さが和らいだら、試してみようと思っております。
    お忙しいご様子、くれぐれもおからだを大切に願います。

  • #4

    山本佳子 (木曜日, 25 8月 2016 23:05)

    脇坂俊郎さま

    ありがとうございます。
    画材を知れば自由にその特徴を生かして描くことができます。そうすればこの対象はこの画材で描いてみたいと思うようになります。

    不透明水彩は幅のある画材といえるんですね。絵具の量が少ないから多いまで、技術はやり直しの必要ならでき、それこそ透明水彩の達者な方がされるように一回で決めることもできる。おっしゃるように透明から半透明、不透明までと幅が広いのです。
    ですから自由にやったらいいのです。肩の力を抜いてはみ出してもいい、つぶれてもいい、あとで描けるんだから。…と楽に描いてみてください。

    暑さ、もう少しですね。どうぞ脇坂さまもお身体お大事にお過ごしください。