絵画教室で何を習う?

今日は教室でした。

 

持って行ったのはこの紫陽花、それにアーティチョークが立派に咲いたのでそれも、そして珍しい薄~いモスグリーンのカボチャとビワ、キュウリを籠にのせて…

 

私もちょっとメモスケッチ。

 

教室のTさんが「先生、絵を描く前に絵が頭の中にあるのですか?」

改めて考えてみるとどうかしら。

 

確かに、先に絵があるときの方がうまくいくような気がします。

100号なども描いていくうちに絵が見えてくることもあるし、上手く進む時は先にある絵を一生懸命、手(筆)で追っているような気もします。

あまりそれを意識できてないので頼りないのですが、描きはじめる時にどんな感じになるだろうか…と大体狙って描きはじめることは多いですね。

 

もうひとつ、「背景はどういう色にしたらいいのでしょうか?」と聞かれました。

 

私は実際に見える色を参考にすることが多いです。大胆に変えることも時にはやってみたいけど、そのままでも十分美しいと感じる時はそのままでよい。

だから、まず描きたいモチーフの周りをぐるぐるします。モチーフと背景の相性を見ることも含めての場所選びです。特に教室などで背景を変えることも自由にならない場合はせめてどこから描こうかとこちらが動くのが良いですね。

今日の紫陽花も背景に机の下の暗い黒の台が見えていて、その色が手前の青の紫陽花を美しく見せていました。それでその場所に決めた。

 

ですから、今日お尋ねになった方にも背景にある色を見るようにお伝えしました。背景が紫陽花と合わない色なら紫陽花は美しく見えないはずなのです。

今描いている自分の絵より、実際のモチーフ(と背景)が美しく見えているなら、そちらをお手本にして進めていってよいということにもなります。

自分の好みの絵を作るのはその後でもよいと思います。

 

見えていないもので絵を描こうとするとそれだけでもとても高度なのです。

教える側も見ているしかできません。

作るのは難しいし、教室で習う時には自分の好みの色を持っている方なら作った色をどんどん置かれたらよいけれども、まだないならとりあえず、モチーフとその背景をそのまま描いたらものの見方をしっかり習えるわけです。そうするとバルールのしっかりした絵に向かうことになります。

ここは、教室で絵を習うポイントかもしれません。

 

教室の方にお伝えしたことを書いてみました。教室の方も見てくださっていますね。少しばかり復習になるでしょうか。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    マルイ (水曜日, 22 6月 2016 21:07)

    ガラス瓶の紫陽花。とても素晴らしいです。ブログでこのような絵を見せていただいて、感謝です。

  • #2

    山本佳子 (水曜日, 22 6月 2016 21:53)

    マルイさま

    いつもありがとうございます!!!そしてそのように言っていただけて本当に励みになります。
    たくさん描いて、どんどん自分が「こう見えた!」というおしゃべりが絵でできるようになりたいと思います。