風景スケッチも不透明水彩!?

ブログのタイトルバックの絵はこの画像の絵の部分です。

 

取材には2007年秋にいきました。

はじめての気を使わない旅でした。

それまでもイタリアのベニスやギリシャのサントリー二などに行っておりました。

でも、感動が先に立ってしまってバランスが取れなくて、それにスケッチの仕方も無理をしていた。イイ子になってしまって、上手に描かなくちゃと思うとちっとも面白くないのです。その場で制作を仕上げるなんて私には無理とわかった。

私は線をきれいにひきながら間違いなく描くことが苦手。

まあまあ上手には描けるけど感動は置いておいてできる描いたものは面白くない。

良い子のスケッチは面白くない。私の場合、本当に走り描きをするか、不透明水彩で色のメモをおいていくスケッチと写真をたくさん撮って帰ることで、制作にたどり着く方法があっているように思えます。不透明水彩のメモと制作は無理なく連動して描けるような気がします。

透明水彩も上手くいけばできることもあるけど何せ乾かす時間も持ったない、面白くないスケッチしかできないかもしれないのに現地で一生懸命、鉛筆で描いてまずい色塗りをするために時間をかけるなんてなんてもったいない。やっと最近そう思いました。えらく時間を取ったもんだ。

油彩ならばどんどん直して面白い色と形にしていくことができます。

でもせっかく海外に行って、360度どこを向いたって絵になるような場所に何十万円もかけていくのです。

 

せっかく行ったのに100枚描きたいところを10日間でたった10枚しかまずいスケッチしか残らなかったら悲しいこと。

 

100枚、200枚スケッチをしてその中で感動が残る2,30枚を4号くらいの制作にできるならうれしいことです。これからはこうします。

そして200枚頑張れば描きたいところを100枚程度にして、後はおいしいお料理とワインを頂き、美しい景色を見てぼ~っと日本の生活を忘れる…天国かもしれない。皆さんと絵の話もする。楽しい。

さっと不透明水彩でメモする。

鉛筆で構図だけとって色をおくような窓も、感動以外の不必要なものなどなくてよいようなスケッチをすることを10日間の取材でする。

 

今日の画像は2007年に飛び込んだイタリア旅行での制作です。そのたびを主催した同じ添乗員のAさんが私のためにスケッチの旅を企画してくださいました。

 

パステルで色付けれたら早いかな…などとも思いましたが、長旅で荷物の中で折角のメモがこすれて台無しになる可能性を思えばやはり、不透明水彩か…と思いいたりました。

上と左は0号の油彩ですが、2009年の個展の時に気に入っていただいた方のもとに行きました。

 

どれもスケッチと写真の画像から制作した作品です。

 

スケッチは感動をメモし、ちょっと冷静になって、わくわくしながら帰国後にゆっくりと時間をかけて油彩で制作する。

 

10日間旅をしたら、2,3年は感動が続いて制作ができます。

 

十分楽しんだらまた旅に出たらよい。こんな繰り返しができるようになることが淡く思い描いている理想の風景画を描く計画です。

 

お世話いただく日放ツーリストは土日に教室をさせていただいた不透明水彩の特別教室とつながっています。信用のできる旅行会社さんですね。

 

先日、教室に参加の方でもしご興味のある方は募集に若干名の余裕がありますのでお知らせください。私の地元岡山の方も多く参加されますので関空出発になりますが、この場を借りてお知らせしたいと思います。

10月4日~13日の予定です。季節は最高、ブドウ畑の色の変わるころ…。

ウンブリア州の観光地を外した小さな村に滞在します。

あ、チビタもちょっとだけ寄ります。最終日はフィレンツェで1日過ごしますよ。そこだけは観光地ですね。おまけにグルメの旅でもあります。