絵描きは描いている時、今、目の当たりにしている感動を何とか絵に表したいと思って一生懸命描きます。
その絵を発表してその絵に描いている本人と同じように何か感じてくださる方が会場に来てくださることがたびたびあります。
それは絵を描いていて本当によかったと思う瞬間です。間違いなくそう感じています。
今日も何度もありました。
そしてそのうち3度は私の絵を手元に置いてくださるということになりました。
アルトモンテの小道…これは数年前にイタリアのスケッチ旅行に行って、私が一番に絵にしようと試みたところです。これも、上の絵と同じく会場の外にあり、見逃されることが多くここに紹介させてください。
このような海外へ取材に行って描けたのは今まであまり数がないのですが今日、1点、絵を描くお母様と一緒に来られたお嬢様のもとに行くことが決まりました。
ギリシャのサントリー二島の「白い道」
という作です。
私の場合、路地シリーズは制作時間が相当にかかります。そういう話をしたら「それなのに頂いていいのですか?」といってくださいました。「とてもうれしいのです。」とお伝えしました。
描いているうれしい気持ちが込められた絵を誰かが持ってくれるのは絶対自分が持っている以上にうれしいのです。
花は2日間で仕上がる場合があるのに風景はとても時間がかかることが多いですね。花は命が短く瞬間の美しさを表したいと思い、長い時間を過ごしている変わらぬ風景はやはり時間をかけて描かなくては…と思うから当前。
一水会選抜展が3月にありました。
その時に一水会の先生方や優秀な同士の作品とともに特選画廊にかけていただいたいた作品も出品させていただいています。
この作は8号。大きな50号などと一緒で、「制作したなぁ…」という感じで描きました。
絵はスケッチのように描けるときと作り込んで仕上げていく時と全く違います。これは吉崎先生の描き方がそうであるように私も自然とそうなっています。吉崎先生は30号でも50号でも人物でも風景でもスケッチでえいやっと描くことができる先生です。私はまだまだ。これからです。
制作として描く時、スケッチのように描くときは気持ちで描き分けることができるようになりたいと思います。
左の作品は油彩スケッチのように仕上がって、そして修正の1日と多分2日間で仕上げました。
これも極端ですが私は究極極端ができる方が絵は魅力的な気がしていて、これからどんどんやっていきたいと思っています。
安井曾太郎先生が思い切って描いたようにそれをやりたい。
楽しみにしてもらえるようにどんどん描いて、幅を広く描ける絵描きになりたいと思っています。
明日も元気に頑張ります。昨日より足が楽。少し慣れました。もっと滞在したいような気がしますけど、帰って早く描きたいです。
21,22日はまた横浜と青山で教室。そのための準備もあります。教室にお申し込みの方がよく来てくださいます。少し前もってお話ができてうれしいです。
とにかくあと2日、頑張ります。
たくさんの方に見に来ていただけますように・・・
そうそう、岡山のグループ展はどうなっているかしら。
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グリーンネックレス (月曜日, 16 5月 2016 19:27)
展覧会遠くて見に行けないのが残念です。
スケッチのように描く、作りこんで仕上げていく
成程なぁって思いました!
あっという間に何時間かで完成出来るときと
仕上げるまでじっくりと時間をかけて描くとき
そういった二種類の作品の描き方をしていた気がします。
そういう事ってあっていいんですね☆
山本先生の人物作品、省略された描き方でも
イメージが凄く伝わってきます!
こういう風に描けたらという私にとって理想的な表現法
ここに書かれている内容も大変勉強になります。
また、覗かせていただきますね。