荷出しと役員会

今日は、玉野の方のために少しだけおしゃべり。

 

昨日は２０点以上の作品を送り出しました。ぎりぎり６時前に集荷に来てくださり、それから急いで玉野市洋画部の役員会へ。岡山から仕事で帰られ、やはりぎりぎりに来られた立花博先生と一緒に会場につきました。

役員会は議事の後、ここ数回驚きと諦めとため息の混ざった話をして終わることが多いです。

岡山県玉野市は人口６００００人と少しの市になります。

有名なのは競輪とか三井造船とかでしょうか？

今の市長さんになってフットサルのグラウンドができるなどのスポーツには力を入れておられるようです。

ですが、芸術にはあまり。洋画家だけでも小林易夫さん、中村一郎さんなどの有名な絵描きさんが出ています。その方たちの絵が今どこに所蔵されているのか、ほとんど見ることができません。岡山県や倉敷にはいくらか所蔵されているけれど…。芸術は良いものを残していくことに意味があります。

 

芸術に関わる施設は減る一方なのもとても悲しい。３つ失くしたら、１つくらいはできてもよさそうなもの。１番大きな文化センターも今年度いっぱいで終わります。つぶすんです。代わりにできる施設は商業施設の中です。建築年数がもう限界なので建物をつぶさないといけないのもわかるのだけど、使えそうな場所まで市が手放すようなことにならなければよいと願っています。少しの補助金で維持できている実績のある文化施設はできるだけ残していただきたい。

 

文化施設や音楽ホールがあるだけでその地域は文化的な場所としてみてもらえるし、市民にも文化人としての意識が芽生えてくると思うのですが。

それがどれだけの良い影響があるか想像しただけでわくわくしてきます。

 

先進国の品格を保った威厳のある国々は皆、芸術文化を本当に重んじ、誇りを持っています。

芸術なんて、何の利益があるんだ、損ばっかりじゃないか・・・などと思う人は上の方にはいないし、そういう考えは恥なのです。

 

同じ岡山県でも瀬戸内市は３７０００人弱の人口ですが瀬戸内市立美術館があります。ここは市役所と併設され、とても立派。洋画家佐竹徳さんの絵がたくさん収蔵されています。いつ行っても常設で見られます。成羽町は６０００人弱の人口ですが成羽町美術館があります。ここも建物はあの安藤忠雄さんが建築設計されたもの。素晴らしいですね。

そんなに素晴らしくなくてもいいけど誇れる文化施設があればいいのにと思います。

 

さて・・・私は嫁いで玉野市に来た一番若造の役員なのですが小さいところで気が付いたところを昨日は申してまいりました。

毎年１度開催される玉野市文化祭洋画展のことで、いろいろ。

言わなくっちゃいけないと思ったのは、昨年の総会でもっともな意見をＩ氏が言ってくださったから。

この展覧会には毎年８０人くらいの出品者があるのですが、皆さん参加されるのにここ最近ずっと作品を預けるだけで帰ってしまう人が多すぎるという話になりました。

本来、出品者は総会に出席することはもちろん展示、片付けの手伝いをするのが当たり前なのですが、誰か当番や係の人がいると勘違いをされて遠慮して帰られるんですね。お当番も係もいません。真面目に展示作業をしなくてはいけないと思ってこられている当たり前の人ばかり負担が重くなっています。

 

できない人はみなさんでカバーするとして無理な方以外は出てこられて多すぎるくらいで良いと思います。

多すぎたら、そこではじめてお当番を決めればよいことですから、代表が声をかけて出席してもらうことに努めましょうという話をさせてもらいました。それには北川直枝さんはじめ役員の方はみなさん同意してくださいました。ただそれを９月頃になってみなさん覚えているかなあ…次回は少し増えるでしょうか。

 

市民の中の文化的な活動が盛んになればそれは大きな力となり、動きとなって市政にも影響を及ぼします。

下から上を動かす方ことの方が早いかもしれません。

 

いやいや、まだまだそんなことを考えている余裕はないのです。

日曜美術館で取り上げられた黒田清輝が示してくれたように本来の仕事である絵よりも環境つくりの方に傾き過ぎることは恐ろしいことですからバランスをとっていかないといけません。そういう人生を送られたのか…と初めて知りましたが、実によい勉強になりました。彼は５０代で人生を終えていますから、私も急がないと！！！

 

まずは自分の仕事をちゃんと、しっかりやろうと思います。

今日はＤＭをちゃんと仕上げて郵便局に持って行きます。

午後は絶対に絵を描きます。だから郵便局は明日かも。