画像の絵は私の岡山での初めての個展の時に会場にご友人とお越しいただいた方です。その時はまだ存じ上げない方でした。描いてみたくてしょうがなくなって、その方のお知り合いだった知人の方にご無理を言って頼んでもらいました。
快く受けてくださった彼女の自宅にまで伺ってモデルをしていただいてできた絵です。
私にとってはあこがれのご夫人。素敵な方でした。
その後、この方は本当にあっという間にこの世を去ってしまった。
最愛のご主人を残して・・・。
今日なぜこんなことを書くのかと言いますと…。
この絵を発表したのは平成21年、第6回の岡山梨花会展でした。7,8年前に描かせていただいたのですね。
その当時はまだMさんはお元気でこの展覧会も倉敷から出て来て下さいました。きっとその時ご一緒に来てくださったご友人のYさんが今日梨花会の会場にちょうどお見えになったんです。
私は今日ほんの1時間会場にいただけでしたのに・・・。
お話の中でご主人が遠方に転居なさるということをうかがいました。
私は思わず、何の考えもなく絵をぜひご主人様に差し上げたいとお願いをしていました。
あっという間にお話はまとまり、Yさんとご主人からお電話を頂きました。何の巡り会わせでしょうか。
ご主人様は今、遺影の代わりにこの絵の写真を飾っていてくださるということにも驚きました。持っていただけることになり、なおさら心安らいでいます。
絵描きとしては本当にうれしいことでしたのでここに書いておこうと思いました。
コメントをお書きください
iQ2959 (水曜日, 03 2月 2016 22:34)
素敵なご婦人
いいお話
良かったですね
山本佳子 (水曜日, 03 2月 2016 23:04)
そうなんです。本当に素敵な人でした。
気高くて少しも気取らない、自然体。ないものに憧れるのでしょうかね。
でも、この絵はちょっとその雰囲気が出たと思っています。
ありがとうございます。
zendera-sukech (水曜日, 03 2月 2016 23:46)
素敵なお話有難うございます。山本先生絵かきみよりにつきますね。
やはり、なにか思いが繋がっているんでしょうね。
魂がうつったのかもしれません。
山本佳子 (木曜日, 04 2月 2016 00:57)
読んでくださってありがとうございます。不思議な出会いでした。本当に絵を描かされているような気がします。良かったです。
・・・絵を描いていると不思議なことがよく起こります。
これからもたくさん描きます!!
まんまるまるこ (木曜日, 04 2月 2016 01:41)
天国の奥様もとても喜んでいるに違いありません
とてもいい話をありがとうございます
のりこさん (木曜日, 04 2月 2016 07:58)
やっぱり!
私、ひそかにこの女性に、いえ、この絵に恋してました。
品があって、エレガントで、そしてたおやかで。
この絵の人に会いたくて、時々、絵の履歴を覗いてました。
やはり、そんな想いがこめられていたんですね。
毎日、ブログ開くのが楽しみのひとつです。これからも注目していますね。
山本佳子 (木曜日, 04 2月 2016 13:37)
まんまるまるこさま
ありがとうございます。そうだとうれしいです。
きっとそうだろうと思います。
山本佳子 (木曜日, 04 2月 2016 14:10)
のりこさま
まあ、そうなのですね。ありがとうございます。
梨花会展に出品した時に年配の男性の方が一目ぼれをされました。
「惹かれる、心を引っ張られる。絵の前を離れがたい」といってくださいました。
彼女の魅力を少しでも描けたと思うとうれしいと思いました。
悲しいお知らせを受けた時はショックでしたが、天国に召されてそれでこの絵のMさんがもう一度ご主人のもとに帰るなんて…
本当にこれからずっとうれしいです。絵描きでよかったと思います。
そして、のりこさんがコメントくださったことも、またその上に喜びが乗っかりました。絵描きは幸せです。