今日は今年最初の人物画教室でした。
「一緒に描こう!人物画」
この講座は「自分の進むべき絵の方向は?」と日々考えるやる気のある人が集まってきています。
自分が今やっている方向でよいのか、それともガラッと変わってそこに道があるのか…。
講師を務めている私だって日々それで行ったり来たりしているんです。みな同じ。
今日はそんな話をした後、みなさんとクロッキーをしました。
15分から始まって3分まで…。10枚くらい描いたでしょうか?
画像は3分くらい。足を描くのを忘れています。ここまで描いて途中でみなさんの絵を見に行ったので、忘れていたんですね。
3分だなんて時間で描けるわけないと思っていたみなさん。
本当に描けなかった人もいました。
でも、意外なことに(失礼)絶対もっとゆったりした時間で描いていかれるほうがあっていると思った方が、終わってから言われました。
「短い時間のほうがいいんです…」
と見せてくださいます。
なるほどです。
そして、見せていただくと部分的にできていないのは足だけ。
10枚ほど描いてすべて足が描けない。
「では足を描かずに先に膝から上のあたりまでの絵を何枚か描いてみればどうでしょう。」
とアドバイス。先に得意だったり、面白かったり、絵として自分が描いていくのにやりやすいところで先に勝負するのもありだと思います。
手足は人物で一番難しいところです。時々そこを一生懸命本気で描いている絵があります。
「手が描きたかったのかしら?」
…多分違う。
絵は絵全体で何を描くのかが問題ですし、そこがおいしいところです。
手足が難しく足を引っ張るならくどくなるほど描かない方が良いのです。目立たないようにするだけで本来描きたかったところが生きてきます。
そんなようなことも教室の方の一生懸命の絵から気が付きます。
デッサンをすべて100点にする人ばかりでなくても良いと思います。