改め…母と子 

母子像、ちょっと悩んで描き進め…このようになりました。

 

母子のやさしい結びつきを表現するには私の場合「だれか」という点は必要かどうか…。

少し前のブログに載せた画像の絵は娘の顔ではない、誰かわからないかわいい赤ちゃんになっていました。それでもいいのかもしれないけど、何となくそれで仕上げることはできないと思いました。

いわさきちひろさんの描く人物は誰かというところに重きを置いていません。私もそういう方向に行くのだろうか…行きたいのも知れないと思ったりもしますが、いつも中途半端に肖像性は残ることが多いです。

 

それが嫌な時とそれでいいと思う時と半々。肖像性を消してしまう方がよいときは眼鼻口をほとんど描かないで仕上げる時もあります。

 

今回の母子像もそういう風にしようかと思ったけれど、眼鼻口を描かなかったら見てくださる人の半分はつまらないと思うでしょう。描きかけの絵?と思うでしょう。

なら、少し後ずさりするようだけど色の部分だけ進めてその他は子供の頬にやわらかい髪の毛に自分の頬が当たった時のあの幸せな時を思い出し、素直に描いてみよう…この度は。そう思って描きました。絵描きと絵描きであるための仕事との間のどこに合わせるかというところにある意味悩むのです。

これでいいはずだけど、もしかしたら微塵でも邪念が入っているのではないか。

他の絵描きさんは悩まないのかなあ。

 

頼まれた仕事で描くときは、同じテーマで提出しない自分寄りの絵をもう1枚描くことにします。それで解決です。

自分寄りに描いてみると本当は今進めている方が未熟なだけで進んでよい道なのかも…。

とりあえずは、この絵はうまくいきました。もう少しで仕上げです。

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コメント: 2
  • #1

    マルイ (水曜日, 16 9月 2015 05:24)

    いわさきさんのようなのか、もっと写実的なのか、よくわかりません。思いのまま進めてください。約70年前、母親に抱かれていたときのことを思い出します。

  • #2

    山本佳子 (水曜日, 16 9月 2015 07:54)

    マルイさま
    いつもありがとうございます。
    あー、このブログ間違いだらけでした。そんな絵描きの小さな絵日記を読んでくださり、あたたかいコメントいただきありがとうございます。

    はい!思いのまま進めます。