素直に絵を描くこと

教室展、本日最終日でした。

 

とっても気持ちの良い作品展になりました。

画像は教室のIさんがいけてきてくださったお庭の花。

教室展の画像は撮りましたがここには載せません。

まあ、この花たちのようにそれぞれの花が咲いたようでした。

 

また、教室や研究会でみなさんの色々な挑戦が見えることを楽しみにしています。

さて、ちょっとメモしておこう。

 

教室展があって、このメンバーの皆さんのそれぞれの絵に違いがあることはもちろんよいことであって、そうでなくてはいけないと思っています。

いつも「好きに描いてください!」といっていて悩みながらみなさん楽しんで描かれています。

 

ただ、もしかして私はすごく難しい教室のやり方をしてきたのかもしれないと思っています。

今、改めてある時は素直に対象に迫ることをしてみることがいるなあ…と思っています。それはみなさんが自分で自分の絵を描こうとする姿勢が見られるからそう思ったのかもしれません。

 

自分に置き換えても2通りの訓練というか、描き方が必要なように思います。

ひとつは……自分の描きたい絵の方向を探すこと

もう一つは…素直に対象に迫ること

互いに互いの力が必要になります。

片方をやっていると片方がおろそかになります。どちらも大事。

 

日展で、一水会で自分のやりたいように描いてみてこの間は50号で素直に描いてみた。それもよかったと思いました。つまり、挑戦することに寄った仕事と対象に迫ることに寄った仕事をしてみたということですが。

 

自分で作る部分が多い方が面白かったりわくわくするのですが力もいりますし、基礎に頼ることたびたび出て来てしんどい仕事です。たまには基本に戻らないと不安になります。基礎に戻ることで楽になって息が抜けます。

 

(ルノアールだったか?自分の様式が決まってからも随分長いこと午前中は美術館で模写をしていたようですね。)

 

教室でも時には基本をただただ描く…そんな時間を設けて、私がただただ間違いを指摘し気が付いてもらうそんなこともしてみたいと思っています。皆さんにとっても基本の勉強になります。私にっても唯一、間違わないで教えられることもそこにしかないのですから。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    ann (月曜日, 23 3月 2015 06:36)

    教室展、おつかれさまでした(見に行けなかったけれど)

    ブログの先生のメモ、とても勉強になります
    時には先生も悩みながら描いておられるのだなあ、と知ることも、勇気づけられることになりますし

    そうかー
    わたし、対象物を穴のあくほど見て描いて、あとで「だめだな~」と我に返ることがよくあるのですが、
    それも大事なことなのですね
    時には自分を励ましてやることもしなければね

    拙ブログに起こしいただき恐縮です
    私ももっとイイ絵が描けるように頑張りますよー(ただ、イイ絵ってどんな絵なのか、ワカラナイのが痛いところです)

  • #2

    山本佳子 (月曜日, 23 3月 2015 08:26)

    annさま

    ありがとうございます。イイ絵って、上手い絵と意味が違いますよね。
    描き手にとってのイイ絵って、自分にとってやってきたことの答えのようなものでその人にしか答えが出せません。
    その絵に向かって皆さん努力なさるんですよね。

    そのことが大事なのであって、いつまでもその前だけの100パーセントになっていては自分の目指す絵が見つかるどころかその存在があることさえ忘れてしまいます。

    基礎を集中的に教えるところも教室にはあるでしょうが、ご自身で教室から教室までの間で自分の絵を見つける努力をされる方には良いですが、教室だけで描かれる方、教室以外ではその復習だけをされる方にはつらいし、自分の絵のゴールも見えません。
    annさまのようにご自身で自分の答えを探されていくのは近道ですね。

    私ももののみかたをいつまでも自然や、先輩に習いながら、目的である自分の絵にたどり着けるように頑張りたいと思います。