裸婦なので気が引けますが・・・。
昨日のこと、アトリエに放ってあった数年前の裸婦の水彩画が、嫌になって気になり、もう捨てようと思いました。その前につぶしてしまおうと思ったんです。
ザァーッと消したところで他の絵を描き、夕方乾いたこの水彩が予想を外に妙に色気を残していました。面白いので部分を載せてみました。
最近の私のブログは平々凡々、前から見てくださっていた絵描きさんにとってはちっとも面白くもないものになりがちでした。
個展などをきっかけに純粋な子供や美しい花を素直に描こうとした絵を見てこのブログを訪ねて下さる方が増えてきたのもあって…。その方たちには今ここに挙げた裸婦の絵などは違うものに見えてしまうかもしれません。お許しくださいね。
今日は荒れているな…とか、調子が良いなとか、乱高下する絵描きの日常も見ていただこうと思います。「ブログの山本さんはなんか怖い!」と若い絵描きさんに言われたことがありました。そうかなあ…?
でも、このブログを飽きずに見てくださっている方がいらっしゃることはうれしいことです。見てくださっている方を信じて続けます。
その方々にものすごい影響を受け、エネルギーを頂いていると実感します。
絵描きの日常が絵描きとして孤独でも孤独であるわけがありません。昔のパリに集まった絵描きさんたちよりにぎやかで恵まれているともいえます。
毎日ここに発表の場を頂いて「本日の個展」をしているようなもの。
見に来てくださった方とメールのやり取りをしたり、コメントで感想を頂いたり…まるでそれは絵の好きな連中と毎日 カフェで話しているようなもの。そして絵描きの日常は準備もいらず費用もかかりません!
恵まれた現代にあった絵描き生活を送れていると思っています。この場が、現実に今のブログ以外の額付きの絵の発表にもつながっています。
・・・おしゃべりでした。
さて、今3点の娘の絵が完成して乾燥待ち…。
それで悩んでいるのですが、2か所に出品するのです。
出品するのは以下の場所。
① 美術月刊誌 一枚の繪 子供の表情をテーマに (多分4月号?)
② 一水会選抜展 日本橋三越本店の画廊(2月25日~3月3日)
そこにどれを出そうかと悩んでいます。どれも最近のブログに載せましたが
今の12歳の娘を描いたものと、春の桜の背景にこちらを見る1年生くらいの娘を描いたものと、冬の雪の動物園を背景にぬいぐるみを持った3歳の娘を描いたもの…これのどれをどっちに出品するか…
今のところ素直に季節の合うところに出品しようということにしてしまいそうです。
コメントをお書きください
michi (日曜日, 01 2月 2015 14:58)
東京から遠く離れた所に住んでいるものにとっては、このブログで先生の絵をみることができるのは、とってもうれしいです。しかも、絵の途中段階もみせてていただき、なんだかアトリエにおじゃまさせていただいているようです。ありがとうございます。それと、絵描きさんがこの世界の美しいものとか、生命とか、そういうものを表現する中に、裸婦がモチーフとしてあるのも自然なことだと思います。今、悪や憎しみや恐れが世界にあふれていますが、小さな命や美しいものをいとおしんで表現することは、ささやかだけど、見る人を幸せにしてくれますね。寒い日が続いてます。ご自愛ください。
はる (日曜日, 01 2月 2015 17:30)
なるほど、ここはカフェなんですね。だから多くの人がたずねてくれるのでしょう、面白い発想ですね。
少しひにくれていますが、完成作より失敗作の方に興味があります。作家の生身が見えるからかもしれませんね。続けてくださいな。
都合がつけば東京にも行きたいのですが、ちょっと機会がありません。ご自愛ください。
teshi (日曜日, 01 2月 2015 19:57)
裸婦の全体を見たいです。
鉛筆のクロッキーの線に迷いがなくて好き。
右手の指の表情もいいですね。
なににもまして消しかけのイスが好い。
山本佳子 (日曜日, 01 2月 2015)
michiさま
コメントありがとうございます。そういう風に言ってくださると、このブログを続けている甲斐があるし、とてもうれしいです。
美しく感じたもの、また美しさに隠れた影、純粋にかわいい、愛おしいもの、すべて描きたいものを自由に描いてまいりたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
山本佳子 (日曜日, 01 2月 2015 20:54)
はるさま
いつもありがとうございます。
ここが、カフェ!?そうなれば素敵です!今は私も気の合う絵の好きな仲間が集まっているカフェへちょっと出かけているような気持ちでおります。楽しいです。
できた作全体がバランスとって仕上げるのは今だ私にとって難しいことです。私の絵は途中や部分的に失敗してしまった方が面白いです。自分の想像を超えて部分的にまぐれでできているのです。
仕上げていくとバランスはある意味とれるけどその面白さを随分壊してしまっていることに気が付きます。
究極、仕上げない方が良いといってしまいたくなります。
仕上がりに見つけた成功を残していける方法を見つけたいと思っています。これが目指すところのようです。
山本佳子 (日曜日, 01 2月 2015 21:01)
teshiさま
いつもありがとうございます。
残念ながら全体を見たら面白くないのですよ。失敗作ですから…。
あと少しなら広い範囲でも面白いかもしれません。
teshiさんのように好き嫌いで絵は見てくださるとこちらも緊張しなくて気持ちがいいです。
ありがとうございます。
iQ2959 (日曜日, 01 2月 2015 21:39)
先生のブログ感謝しています。
どれだけ勉強になっている事か。
どうぞお続けになってくださいね。
東京でも教室を開いてくださいますようにと念じております
昨日、再び日本橋三越の先生の絵に会いに行ってきました。
会期中、あと二回は行くと思います。
山本佳子 (日曜日, 01 2月 2015 22:19)
iQ2959さま
まあ・・・!とてもうれしいコメントを頂き、こちらこそ感謝いたします。
教室、そちらでもしたくなりますね。
今日は娘の中学校の制服を買いに行ったり、お手紙を書いたりして充実はしていたのに絵は描けなかったのです。
でも、ブログへのメッセージとコメントを頂いてぐっすり気持ちの良い眠りにつけそうです。ありがとうございます。