女心と秋の空

昨日は第11回岡山梨花会の搬入、展示の日でした。

 

24名参加で36点の作品が並びました。今年は50号の作品も2点あってなかなか見ごたえがあります。20代の人が2人参加してくれたことも新しい出来事です。加わってくださった方には画暦も長い方もいらっしゃいますが、絵を描く歴史に間が空いているのがもったいない。きっとこれからはずっと間なく描かれると信じています。

絵を描くことが好きである限り、仲間、画友です。一歩でも前に一緒に進みたいと思います。基本はもちろん大事ですからそこはおさえ、それぞれの方向があることも知って進んでいけばきっと自分の絵が確立すると信じています。

梨花会の中にはほぼ50年も一水会に出し続けられた方が4人もおいでです。もう、本展には出されなくなった顧問の川上一巳先生、西山性一先生はもちろんですが、佐藤登美子先生、寺島雅子先生もみんな80歳、90歳となられます。この会ができて10年以上毎回出品を頂いています。

そんなベテラン先生方もいらっしゃる一方、この会は、年齢も経験も問わないので家族のようだし、学校のようでもあります。1年に一度発表の機会を共にするところも何とも放任主義ですが気持ちの良い会を目指したいですね。

 

そんなこと言っておきながら…今年事務仕事丸投げしてしまった自分の体調はやはり完璧でなく…絵のことたくさんお話したい人が何人もいたのですがやはりみなさんの前に出てお話をすると頭痛が出てきてしまいます。

 

おとなしく絵を描いていなさい・・・ということか。

 

さて、私事。

「女心と秋の空」と書きました。

昨日実は朝、出品予定の6号に気になるところがあって加筆しておりました。

出発の時間も迫ってきてしまい、持って行くものの準備なんかがあって落ち着かず、どうももう一つ納得いかない…。

女心と秋の空…え~い、納得いかないのなら出品しない・・・!!!

 

で、とうとうサイン入れないこの前の頭の上の赤が決まらない8号を持って出発してしまいました。

額に入れて2点並べて6号より8号の方が面白く見えた。

 

6号はもう1か所気になるところがあり、急いで描くものではない…それに手持ちの合うと思っていた額がピタッと合ってない様でもある。

 

結局、未完成のサインもない絵を出してしまった…。サインを入れるのも嘘になりますから嫌だった。

こんなことが通るのも地元で、10年間やってきたこのグループであるからこそ。…自分の気持ちに正直になれて気分は爽快です。(号数が変わったから代表の先生には1枚余分にキャプション直しをお願いするご苦労をプラスさせてしまいました…そこは反省)

 

自分がそうであるし、勝手ではあるのだけど他の方の絵でも一生懸命やってて、どうしても上手くいかないで困ったところが見える絵を出されてても、正直な感じがして気持ちがいいのです。絵描きだもの。せめてグループ展のようなところでは未完でも納得が行く方を出したほうがいいと思いました。

 

絵を描くときも発表の場もできるだけ正直でいたい。正直でいることは揺れることでもありますから、まあ、頼りないこと・・・

 

オシャベリしすぎ・・・、今日は雨降りです。キャンバス張れるかしら。

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コメント: 6
  • #1

    tomoko (火曜日, 25 11月 2014 15:44)

    今日さっそく行かせてもらいました。
    サインが無い?あれれ?と思い見ていましたが、未完だったのですね。
    すごくラフでこーゆうのも有りか~と納得していましたが、まだまだ見る目が出来てないって事ですか。
    梨花会は初めてですが、いろいろ思わせてくれる所があって素直に良かったです。

  • #2

    F.Tokuda (火曜日, 25 11月 2014 20:56)

    今回、梨花会展に私の拙い絵を初めて出させていただき身に余る光栄です。先輩方の素晴らしい繪を眺めてとても励みになりました。素敵な繪、私の好きな繪がたくさんありました。
     先生の繪は未完成故か、その未完成の味わいのある魅力を感じました。
     例えば、美しさのあまりこれ以上完成し難かったというシューベルトの「未完成交響楽」という音楽がありますが、ご存知でしょうか。子供の頃から大好きなこの曲を想起しました。

  • #3

    マルイ (火曜日, 25 11月 2014 23:51)

    未完成のほうが面白いのは当然。なぜなら、これから可能性があるから。でも、ミカンは未完。さんざん苦労して、彫りにほって、削りに削って、そして、未完成になってください。彫琢帰朴。6号、ブログで拝見するのを、すごく楽しみに、そして
    期待しています。

  • #4

    山本佳子 (水曜日, 26 11月 2014 10:22)

    tomokoさま

    梨花会展を見ていただき、ありがとうございます。
    未完成であってもバランスが取れていないと落ち着きません。私の今回の作は、本当に今未完成ですが描画の中で何とかバランスが取れていると信じているところで終わっている未完であると思っています。
    私がここで納得すれば未完成だけど仕上がった作品になります。
    だから、こういう絵もありかな…と思ってくださったのは絵をちゃんと見てくださっているご感想で、とてもうれしいです。ありがとうございました。

  • #5

    山本佳子 (水曜日, 26 11月 2014 10:44)

    F.Tokudaさま

    昨日は搬入作業ご苦労様でした。
    初めてですが力作を出してくださり、私もうれしいです。
    そして、ご感想頂きさらにうれしくなりました。

    私の未完成の作品にもご感想くださり、励みになります。
    未完成故の…そうですね…描画中の方が気持ちも筆も純粋で緊張もないのです。そこには仕上げようという気持ちがないので筆も色もストップがかかっていない…その方が完成に近かったりするんですね。予期せずに…

    シューベルト「未完成交響曲」先ほど聴きました。美しいですね。

  • #6

    山本佳子 (水曜日, 26 11月 2014 10:52)

    マルイさま

    コメントいただき、うれしいです。
    本当ですね。

    磨き上げなくては・・・。
    とにかく描いて描いて描いて磨き続けて、それで私の好きな素朴で飾りっ気のない純粋な絵に戻っていけたら本当の完成であると思います。

    技術と求める表現が上手くまとまるように生涯努力していきたいです。ありがとうございました。