リンゴと麦の穂

もう少しで仕上がるこの絵は1年以上前から始めています。

 

森芳雄がラボルドを「絵描きになってから描いてみたらどうなるか。」と思って描いた一枚があります。

 

私もそういう思いに似た気持ちでこの絵を描きました。

モチーフらしいモチーフは描いていてわざとらしい感じがしてあまり自分のために組むことはありません。

 

もちろん教室でもめったに組みません。

自分が描きたいと思っているものを準備します。

ただ、この(これも教室に持って行きました。)モチーフは色味の少なさや構成の感じが自分の好みでもあり描きたいと思いました。

 

昔描いたことのあるようなモチーフが果たして「今の自分ならどういう風に表現できるかな?」と思って描くことにしました。

 

もちろん昔よりも描きたい気持ちは何倍もあります。

それでこんな風になりましたが…スッキリとして上手くいったように今日のところは思いました。

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    山口好三 (水曜日, 23 7月 2014 23:22)

    10代のころに描いた津山の川の風景を50代のころに、修正しようとして途中でやめたことがありました。その頃のもどかしいような焦っている筆のタッチが、幼い中にも心の渇望を表現しているような、当時の自分にはない部分にきずきました。描くのだったら同じモチーフを描いてみたいと思いました。何にも描き方を知らずに、気持ちだけで描いていたあの頃の自分もかわいらしいですが、単に焦って生き急いでいたのだと思います。山本さん、この絵を描いてよかったですね。とても気持ちが温かくなる絵です。いい絵ですね。
    砧伊之助さんのことを書いてくださり、とても嬉しいです。この人が残した言葉が好きで、壁に貼って、落ち込んだ時に見ています。僕の常備薬です。「努力は才能」という言葉です。元気な時は、うっとうしい言葉だと思うこともありますが、、、。

  • #2

    山本佳子 (木曜日, 24 7月 2014 08:48)

    山口さま

    コメントありがとうございます。
    同じ一水会に所属できますことをうれしく思います。

    努力は才能・・・最強の才能ですね。
    上手い人はいくらでもいます。

    「技術を見せるのではない」・・・師は言われます。
    「上手いといわれるところまでは誰だって行けるんです。そこからが難しい」…これも長野の先生が会場でつぶやかれました。
    わかっていても勘違いをしやすい落とし穴です。
    私も壁に貼っています。もう一つ「努力は才能」これも貼ろうと思います。

  • #3

    山口好三 (木曜日, 24 7月 2014 09:15)

    確かに展覧会に行って感じることがあります。最初はびっくりして見ますが、なんだか、すぐに飽きてしまう。そんな絵ありました。おおさかの帝国ホテルの吉崎先生の個展があった時、たまたま、先生もいらっしゃって、お話をお聞きする機会がありました。実に至福の時でした。

  • #4

    山本佳子 (木曜日, 24 7月 2014 09:45)

    そう、そうですね。展覧会でもう一回戻ってみていただけるような絵を描きたいものです。
    なかなか話をうかがえる機会も少ないのですが、先生方のお話は深く面白く本当に至福の時ですよね。

    また山口さんの体験もおもしろそうです。こちらにコメントいただかなかったらよく知らない方でした。良かったです。
    今度お会いしたらぜひいろいろ教えてください。