教室で私がよく言うことがあります。
「よく見てください。」
それから体験教室などでは初めて会う人が多いので「よくみて」だけではいけないので
「描けない描けないと皆さん言われますけど、絵の方だけみて悩んでませんか?モチーフやモデルさんは目の前。しっかり見せてもらってください!」
「見えたところに、見えた色を見えた大きさで描くとそっくりに描けます。それに気持ちを入れて描いたら素敵な絵になります。」
「見るのを9割、描くのは1割!いつもそれが逆になっているから描けないのですよ~。」とちょっと大げさに言ったりして。
「美人画を描くのではなく、その人の魅力、雰囲気、感じを描けるといいですね。」
そんなことを言葉にして皆さんの前で、描かれている後ろで申し上げています。
師は「きれいと美しいは違う」と言われます。
全く同感です。これからは声を大にしよう。
普段皆さんに伝えていることは感覚として間違っていなかったなと思います。
対象と自分の間に絵ができます。
よく見ないでなんてそんなことは無理。よく見て確かに感じたものを描きたいと思っています。
空は青と白って思っていたり、木は茶色と緑って絵具の色で感じたりしていませんか?
実際の色をよく見ると空は赤を感じるし、晴れた日の雪山の上の空なんてとっても濃い。
雨の日の木の幹の色、晴れた日の幹の色、全くほとんど茶色なんて感じません。
描きたい対象を前にしてよく見て描くのが一番ですね。
絵を描く心持ち、心がけみたいなものを私は教室でも共有できていると思います。
今日も教室でしっかり復習しながら皆さんと描く。
コメントをお書きください
teshi (木曜日, 26 6月 2014 18:46)
久しぶりにコメントを書きます。
平素、心がけているつもりですがなかなかできないことです。
指導付きのヌードクロッキー演習で講師がおっしゃるのも「よく見る。目の前に手本(モデル)がある。」 また、「描く手元を見る時間はわずかでモデルを見る時間がほとんどである。」
クロッキーは「対象を見るトレーニング」である。クロッキーで培われた見る目が風景画や静物画にも生きてくる。
「きれいと美しいは違う」は小生も同感です。
生意気なことを書きましたがご容赦を。
山本佳子 (木曜日, 26 6月 2014 20:23)
teshiさま
お久しぶりです。
自分も含めよく描いているからこそ、本当の基本について触れられたらどきりとします。
「きれいと美しいは違う」本当に、間違えないようにしていきたいと思っています。描ける人には罠ですね。
とてもうれしいコメントを頂き、うれしかったです。