制作はやはり苦しい。

我が家ではお飾りを14日の午前中にはずして焼きます。

本当は焼いてはだめなので少しずつ藁のところをとって形だけ。そのあとに家の角っ子に灰を撒いて終わります。

ダイダイは酸っぱいのですが絞っていただきます。体によさそう…。

今年のはものすごくすっぱかった。

 

年末、ここ数年は家にある良く使う大きなイーゼル2つに必ず小さいお飾りをつけています。何となく大事な気がして。

 

さて、お飾り外しこれで本当に絵描きの日常になりました。

 

昨日のこと…娘が油絵を描きたいといいました。これは聞き逃すわけにはいきませんできっと大変と予想はついたけど一緒に描くことに。(続きあり)

 

「お母さん、チャボ描いて!」と娘。

「自分で描いたら?」と私。

自分で描くより大変なことでした。

準備も途中も片付けも。右は昨日の時点の娘の絵。

 

なかなか良いスタートです。絵が好きでいてほしいと思ってはいますので、最近は滅多に起こってこない「描きたい」気持ちを大事にしたいと思いました。

 

でも・・・おかげで自分の仕事はえらいことに。

上の画像が部分ですが完全につぶして終わっています。

 

最近はスケッチのように描くことが完成度が多少低くても楽しかったんです。できているところもあるし、それをダメにするような仕上がりになると嫌なので。

 

でも、昨日の時点でやはりそれでは制作といえないんではなかろうか…などとちらっと思ってしまいこわしてしまった。

 

とことん描き込んだ安井曽太郎、山下新太郎作品を眺めて見るとやはりここまでやらないといけないと感じます。

重く感じる絵を描きたいと学生時代から思っていました。私は実は男っぽいのかな。軽いスケッチのような絵を数枚描くと時々ぶり返します。

 

ただ、片方で深沢紅子先生のような女性らしい軽いタッチの絵もあっていいし、魅力的であると感じるんです。決して負けていない感じがします。センス、品格、緊張感。

いずれにしても今描いている50号は少ししっかり描き込みたいと思います。制作とスケッチは違うというのはやはり正しい気がする。さらっとどれもこれも終わっちゃいけない。

 

自然と向き合い、しっかりと描いてれば結論が出るでしょう。

 

苦行ではなくなるべく楽行にしたいです。苦しくてもいいし、またそうでなくてはいけません。それでも楽しさが多い仕事を今年もしっかりたくさんしたいです。やはり、今年もどんと絵を中心据えてに生活します。

 

今年の初めの思うところでした。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    teshi (火曜日, 14 1月 2014 14:38)

    今年もブログを楽しく拝見しています。

    娘さんの初めてチャレンジの油絵に頭をぶん殴られました。
    このような感性はお母さんの取り組みを観ておられることもあるかもしれませんが、凄いですね。
    感性が大事に、「描きたい」気持ちが大事と自分にとってもそのようにありたいと思っています。

  • #2

    山本佳子 (水曜日, 15 1月 2014 10:34)

    teshiさま

    そ、そんな風に言っていただきありがとうございます。
    小さいころはもっと面白かったです。でも、最近では私の絵もあまり見ないし、描こうとも滅多にしません。大きくなったものです。

    今回ははじめて勝手に自分で好きなものを描いています。
    とはいうものの、油彩はやはり準備やら片付けやらそれに気を付けないといろんなところに絵具が付いて大変なことに…。一緒に描いていてそこに気をとられました。
    確かに感性は大事にしたいですね。もう少ししたら面白味のない当たり前の絵になる時期はあるかもしれませんが、それを難なく通り越してほしいなと思っています。

    みんな子供は感性豊か。一番面白くない絵を描いてしまう中学生あたりで小さいころに描いていた素敵な絵のことは忘れて随分美術嫌いになってしまいますよね。
    もったいないことだと思います。絵具なんて魔法のように面白いのに。
    幸いにして私たち絵を描く大人は絵が面白いってことを再び思い出すことができています。
    本当に私たち大人が面白いと思えるだけの魅力が絵の世界にはあふれるようにあると思っています。

    結構難しいですが描きたい気持ちのまま素直に描けるといいですね。