日展に出品する意味

夏の娘   100号油彩   今開催中の日展出品作です。東京のみの展示です。
夏の娘   100号油彩   今開催中の日展出品作です。東京のみの展示です。

日展が開催されています。

私の絵(画像の作「夏の娘」)も入選して陳列されています。

 

日展は今年、大きく取り上げられるようなことになって私も思うところがあります。

ただ、私などがなにかできるとしたら今は本当に微力ですが、「日展に出しているあの人の絵は好きだなあ。」という感想を持ってもらえるように自分の絵を描き続けることだと思います。

 

今回のことでなぜ自分は日展に出品するのか、改めて考えました。 

写実の本道を追及するということは厳しくもあり、代々の巨匠たちがやってきたことでもあります。古いものは古いもの、古いもののうち今にも通用する大事なものはだれが引き継ぐのか…。

追及して一人の世代では成しえない深いものが表現にはあると思います。そういうものが東洋の精神であったり自然が繰り返し見せる美しさの中に基礎としてあるというなら伝わっていかないと途切れてしまいます。私はそういうものを受けれるものなら受けてみたいと思っています。

受けて表現できたら…それは人生をかける価値があります。

そこを考えて日展に出品しています。

 

一方、問題になった今回のことで思ったこと・・・。

私も一般の出品者ですから毎年本気で自分の表現で挑戦し、手元を離れてからは「どうぞ会場に並べてもらえますように」と祈りながら食事もろくに喉を通らない日々を過ごし審査結果を待ちます。陳列されないのは特選と入選の差などとは比べ物にならないほど大きいものです。

精魂込めた作品に対しては何を差し置いても審査は「作品に公平」であることは当然であるべきです。

 

今回の日展、私はいつもより時間をかけて会場を見て回りました。とても勉強になったし、好きな作品がいくつも見つかりました。

いつも以上に多くの方に見ていただけることを祈ります。

 

日展に行く予定がおありの方にお知らせです。

私のチケットが今回数枚余っています。メールのコーナーより送り先など教えていただけますと差し上げます。

ほんの少ししかないですが、おひとり2枚までで1枚でもお送りします。会場でお求めの予定の方、教えてください。

 

日展は12月8日までです。