三原色で作れない色…

最近自分の絵から余分なものがなくなっていってこれからどうなるのかは別の問題として描いている絵はスッキリとしてきました。

今日は日展の絵を搬入業者さんの手にゆだねます。

台風を心配しています。大変なことになりませんように。

 

 

さて、一昨日教室で質問がありました。

「三原色で作れない色ってあります?」

 

まず、その質問に対して水彩を描くことが多い方からの質問でしたから「ガッシュ(不透明水彩)でのことすか?」と聞き返しました。油彩ということでした。

 

理論や方法論をしっかりと言えない私は突然の質問に対する答えにも困るのですがそもそも油彩の三原色って?

 

教室ではうまく伝えられなかったので…。

 

マゼンタ、シアン、イエローという色もあるようですが、絵具を作る会社によってもきっと若干の違いがあるのではないでしょうか。その3つの色でつくる色がご自分の目指す最もベストな色味になるのかどうか。(ほら、電気屋さんでテレビがいっぱい並んでいるところ、あれすべて同じ番組でも全く色が違いますよね。私はあれでも色の好き嫌いがあります。)

赤と言えばどれが赤なのか、黄ってどの黄色が黄色なのか、青なんてチマブエブルーとか巨匠の名前の付いた絵具まで出ています。

それに油彩は透明度もさまざま、変色だってあります。

 

三原色自体を絵具の名前ではっきり言うことは難しいのではないでしょうか。白だって真白じゃないですし。

 

私は「好きな色が作れる絵具の好みを決めるのがいいと思います。」と答えましたが…実際自分も赤も、青も黄色もいくつかの会社のいくつかの絵具を使っていますし好みも少しずつ変わります。

もちろんそれ以外で好きな色もそろえています。

「好きな色の絵具」ではない「混色によって好きな色が作れる絵具」を選ぶべきではないかな?と・・・。

 

絵具はあまり多くない方がいいし、混ぜて作れるのでしたらその方がいい。そして昔っから信用されているものを使うとなお安心。

 

私は自分の好みで絵具を使っています。

初心者のころは好きな色(中間色ではなく基本色)を探すように小さいサイズの絵具をたくさん色々と試してみるのがいいと思います。

絵具はラベルに張られている色がそのままそうかというと似た色という程度です。白によっても色が変わりますが気に入った白にちょこっと混ぜてみるとわかりやすいですね。

 

私はいつも絵を描くとき思い込みではなく、感覚的に絵の中に必要な色がちゃんと作れておけるかどうかをいつも基本に考えて絵を描いています。対象と自分との間に絵を作るとき、そこが一番面白い。この色とこの色を混ぜて作る色がこれ…という感覚ではなくこういう色が欲しいのでこの色を混ぜる…という感覚で描きます。そして必ず自分の目で確かめます。

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    井坂 正則 (火曜日, 08 10月 2013 22:59)

    素人が申し上げるのは、おこがましいのですが、山本さんの色使いは、感覚的な色使いだと思います。
    白の使い方(白と他の色の混色も含めて)が、とても清々しく印象に残ります。
    おそらく理論的にではなく、自然に感覚的に、これだという色が生まれてくるのではないかと思います。勝手な想像です。

  • #2

    山本佳子 (水曜日, 09 10月 2013 00:10)

    ありがとうございます。当たっていると思います。
    確かに感覚的に絵を描いています。
    きっと井坂さんが言われる通りだからはっきり答えられないのだろうと思います。
    絵を描かれる「その人」の好みを知ることができ、わかったらきっとこの色がもう一つ必要なのかも~とか言えるんじゃないかと思います。

  • #3

    seks telefon (火曜日, 31 10月 2017 22:32)

    przeżegnać

  • #4

    sextelefon (水曜日, 01 11月 2017 01:25)

    niezaściełający