乙女椿

昨日は出掛けていましたが車を止めて3時ごろ東に向かって手を合わせました。2年前、手紙を書いている最中に震災の速報と中継が流れて書けなくなったのを思い出します。

一瞬にして変わってしまったものを人の手で元に戻すのはとても大変なこと・・・。

何にも言えなくなってしまいます。

しばらくは色を使うことができなかった…。

 

それでも花も咲き、新しい命も生まれ育ち、美しい季節は巡ります。

元気を出して絵を描きたい、喜々として描かないといけないと思います。

 

 

 

さて・・・、

東京へ行ってそれから地元の教室と人物画研究会の合同展が終わるまではスケッチもできないかな…と思っていましたが、今日教室のYさんのお宅に用事で寄ったら美しいツバキをいただきました。

 

乙女椿・・・というらしい。 うっとりです。

 

かわいらしい花にいても立ってもいられなくなり、他の仕事は後回しにして、速攻お昼から描きました。

印象から最初はガッシュで描くつもりでしたが透明水彩に挑戦。

 

こういう基本的な日々の感動が、制作の基礎となります。自然に学ぶことは本当に大きいものです。つじつまが合っているのですから素直に感じ、学べばいいのです。

これらの日々の絵描きと、制作はある意味、別のもの。(お互いに影響しますが…)制作はもっと縦に仕事をするべきだと思います。私の絵は今一つ重なりが少ないのが欠点です。

100号は100号に合う仕事(重ねて壊れないような大きな強い仕事)を重ねなければと思います。

片方で、「やさしいものはそれだけで一番強いからそのままでいいのでは?」とある方より頂いたお言葉も気になるところ。

 

しばらくはうろうろするのでしょう。

 

さて、21日からのバウハウス作品展のキャプション、目録製作は今夜の仕事にしましょう。