先日、木村忠太さんの作品の写真と画集を手に入れた。
ひとしきり作品をまず見てうなってから木村さんの言葉を見つけた。そこにはこう書いてあった。
フランスにずっといた木村さんが思っていたことなんだろう。
(アブストラクト=抽象芸術の意)
「世界の美術はアブストラクトまで来て混迷して居る
東洋に対する不勉強の現われである
ヨーロッパ人はアブストラクトかレアリズムか どっちかしかやれない
ニコラ ド スタールはフォルムの自由さを得られないで自殺した
フォルムの自由 アウトラインを超える所に東洋の哲学が横たわって居る
のである
リアリズムとアブストラクトの綜合があるのである
それこそが アブストラクトの次の時代である
世界美術の混迷を切り開くものは 東洋の哲学である
私の絵は 東洋の伝統と西洋の伝統の綜合である。」
確信を持って画集に添えられた言葉を読んで、またうなってしまった。
「印象派は半分終わっただけである。
大きな半分が残されている。
それは魂の印象はである。」
フランス語で木村さんが言ったことを解説してあったものの訳がのっていた。
木村さんが出ていた番組での彼の言葉は
「印象派がやったことは自分もやるのです。それでは半分だ。その後もう一度印象派の仕事をやるんです。」という意味のことだったと印象に残っている。
とてもわかりやすく納得のいく話だった。
コメントをお書きください
teshi (水曜日, 20 2月 2013 12:50)
2月13日のブログに書かれていた
「つまり、対象を印象派のように見てスケッチする…それを制作でもう一度印象派のようにみて絵をつくる…という工程だそうです。」
の分かりやすい解説でありがたいです。
知らない画家の紹介でもあり、とても助かります。
幸 (木曜日, 21 2月 2013 06:14)
佳子先生様
抽象画 具象画 抽具画(ブレンド)が
あるとすれば 抽象画は好きと
思いません
わかり易く 単細胞の幸は
具象画が好きです
ご存知のように
ある絵描きさんを好きになれば
ほかが見えなくなります
アバタモ笑窪
絵画マジックでしょう
信者を増やせばすごいことになります
筆は剣より強し
湯たんぽは 朝まで足湯デス
馬鹿にダマサレタと思って
してみてはどうですか
やさしい お母様にもどうぞ
失礼しました 幸より
山本佳子 (木曜日, 21 2月 2013 14:25)
teshiさま
コメントありがとうございます。
絵描きの描く言葉がとてもわかりやすく、そういうものだけ選んで好んで読みます。納得できる言葉に出会えることが多いです。
安井曾太郎などはなじみのある考え方だと感じます。マチスについても「画家のノート」は訳してあっても意味が分からないところはなく、私にとっての指針となるものです。
木村さんの考え方も確信持って言われているなあと感心します。
絵描きが言うこと絵描きにはわかりやすいんですね。
山本佳子 (木曜日, 21 2月 2013 14:27)
幸さま
先ほど教室から帰りました。
湯たんぽは良さそうですね。
私は抽象も具象も好きでそれらを余り区別をすることが苦手です
いいなと思ったものが好き。単細胞は私でした。
ただ、風景を見ていて随分省略された抽象の風景に見えてくると、それをそのまま描きたくなる時があります。
それは抽象なのでしょうか。
具象が自由になった・・・という感じがして挑戦してみたくなるのです。つまり、私の抽象画は具象の延長線上以外にはそれることがありません。
自然がお手本。
さて、ずっと最近コメントいただきとてもうれしいです。ありがとうございます。
気になっているのは、「ゆきさん」なのか「さちさん」なのか・・・はたまた「こうさん」なのかいろんな読みで変換しています。
一番最初は男性か女性かもわかりませんでした。
でも、想像は膨らみ今は母くらいの女性の方かしら…と思っています。
全く違っていましたら失礼いたしました。