今日描き始めたばかりのリンゴ。
昨年、同じ団体の大先輩から、リンゴの話を聞きました。
遠く北の国でリンゴを描かれている仲間です。
私はその人の描くリンゴをかわいいと思った。小さいリンゴがたわわに木に実り、リンゴに積もった雪が帽子になっていよいよ美しいコントラストでした。
その絵描きさんのお仲間に言われたことがずっと心にあります。
言われた瞬間に理解してショックを受けました。
それらの美しくかわいらしいリンゴは当然、間引かれなかった代わりに収穫時期を過ぎても収穫されないリンゴたちなのでした。
リンゴ農家も後継ぎがいなくなればリンゴもそういう運命。それからとくにリンゴを観る目が変わった・・・。 (続きあり)
ところで学生のころにセザンヌにノックアウトされて玉ねぎをたくさん並べて描いたことがあり、それは早春、今の季節でした。
玉ねぎは描けない私をおいてどんどん芽を伸ばし困ったことを思い出します。
でもその芽も美しかった。2ヶ月くらい頑張ったと思います。油壺と間違えてコーヒーに筆を入れたことも…。
今は、そんなに時間をかけて描くことはしませんがリンゴはいいですね。しばらくじっと変わらずいてくれそうです。
このリンゴは小玉のを信州から取り寄せました。
ひとついただいてみたら本当においしい…画像のもおしりまで熟れていますよ。こちら(うんと南の岡山)のスーパーで買うとおしりは青いのです。美しい!美味しそう!!感動して描いてます。
実は、描き始めたのは美術の月刊誌から頂いた宿題なのです。ちょうど描いてみたい対象がリンゴであったのでグットタイミング!!
自分の描いてみたい仕事ができるのはうれしいことです。絵描きは頑固でわがままです。気持ちが動かないものは描けません。
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幸 (水曜日, 06 2月 2013)
わたしもセザンヌいいと思います 構図 形 色
バック 机 布 ビン ナイフ りんご 洋ナシ
レモン 白い皿 ビクトワール山 青い花ビン
伸びた玉ねぎ モジリアーニの女もいいと思います
先生の絵もいいと思います
山本佳子 (水曜日, 06 2月 2013 22:13)
幸さま
コメントありがとうございます。
彼らのようにのめり込む方向が全く同じになると寿命が短くなると感じ、怖くもなります。
私もモディリアーニもセザンヌも時々思い出すようにいいなあと思います。
もう少し、軽やかにそれでも重さも大事に描いていきたいです。