冬ごもり中は

昨日、2時ごろから暗くなるまでアトリエにこもりました。

胸から上の部分を描いています。6号を2点始めました。

もっと小さいのも風景と花を4枚描いています。

触ったのは今の制作と合わせて7点。4点は下塗り同様。

冬の間はほとんどシーズンオフでありましたが今年は年末年始も時間があれば描きました。冬ごもりの間は少しゆったりとしています。

 

今描いている2点の人物画にはモデルがいません。

 

先日フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がトローニー(昨日のブログに解説)の一種と勉強しました。

今まで描いてきた人物の頭部を自分の好きなように創造(想像)して描くものはなんというのだろうか…とふと思いました。

実験的にやってみている今の絵は今までの写実の絵描きとこれからの絵描きの間をさまよっている感じです。

もう1点の6号は、裸婦を描き始めました。

人体の練習は若いころから今までしてきましたが、制作にしたことはありません。大学にいました8年間、ずっとプロのモデルさんが週2,3日来て下さり、クロッキーやデッサンから油彩、彫刻に至るまでしっかりと勉強する時間がありました。人物を描く上でもその頃の勉強が基礎となっています。

 

ただ、絵にする時、モデルの裸婦をどうとらえるかということがあります。

美しい女体を色気たっぷりに描くことには興味がありません。かといってヌードを仕事にしている人は魅力的なポーズも身体もありますがをそのまま描くのは私にとってはまだ習作にしかなりません。

 

そうすると制作にすることはとても難しく、結果、今まで描かせていただいた人体の記憶で絵にしてみるという手段が残ります。

今描いているものは習作で終わる可能性が大きいものですが、それはそれとして結構楽しんでいます。

モデルを前にして描くものよりもそれでできない部分をあるいはもう少し純粋に表現できるかもしれません。

 

とにかくどうであれ描いていたい、線を引き色をおいてみたいから仕方ない。時々、観て描くことから離れて真剣に遊んでいます。

 

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コメント: 2
  • #1

    よっしー (日曜日, 06 1月 2013 11:21)

    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    頑張っておられますね。
    記憶で描くこと、見ないで描くのも勉強に
    なりますね。
     色の実験や線の実験をかさねてこうなっちやうんだ
    とか、こんな感じになるんだと次の実写の時その実験
    が生きてきたり、面白いですね。

  • #2

    山本佳子 (日曜日, 06 1月 2013 19:39)

    よっしーさま

    明けましておめでとうございます。
    おっしゃるとおりです。頑張ろうと思っています。

    この日の更新の後、数名の方からメールが届きました。皆さん やはり相当本気で描かれている方が多く、私よりもうんと勉強されている方がいらっしゃるのだなあと改めて感じます。

    勉強不足の私としては今現在の自分だけの経験と少しの知識で思いつくまま描いてブログも書いていますのでトンチンカンな事があるかもしれません。

    よっしーさまも今年ももどうぞよろしくお願いいたします。