学生の頃の習作

学生の頃の裸婦の習作を出してみました。

 

岡大教育学部で特美として知られていた専攻科は今は縮小してしまい、随分変わってしまっているそうです。

 

当時3,4回生にもなると100号程度の大作を日本画、油彩画問わずみんな頑張っていました。

彫塑では数百キロにもなる像を2階から上げ下ろししていたり、陶芸や木工、デザインも染色も・・・・本当にそれぞれの専攻生たちはひしめき合って張り切っていたものです。 (続きあり)

 

私は工芸専攻で入りましたが特例で美術専攻に変えていただき、それからは午前様になるほど毎日毎日絵を描いていました。

 

その頃はプロのモデルさんが週2,3日大阪から通ってきてくれていて、それは美しい若いモデルさんが毎日のように私たちの前にいてくれました。よく見て描くことが身に付いたのはこの頃。

その頃の方がよく見ていたかもしれないと今の自分を戒めています。 

丸8年(後ろ2年は学生ではなかったけど)制作に打ち込めたわけです。友達がうんと広く社会勉強までしていたことも知っていましたが、私はもう絵描きバカでした。

お陰で左脳の発達が不足…(大泣)。

さて、なぜ習作を引っ張り出してきたかというと裸婦の研究会を来月予定しているからです。

私が主催で、もう5回目くらいになるでしょうか。

 

いつもはプロのモデルさんにポーズを任せていましたがこのたびは少し指定させてもらおうかな…と思っているのです。

で、クロッキーをする時間を固定に変えて制作の出来る時間を増やそうと…。

で、今日は人物画研究会なので事前に描き手の皆さんに描きたいポーズを聞いてみようというわけです。 いずれも仕上げてはいませんが多分10ポーズくらいは描いたものですから「このくらいは描き込めます」という参考になると思う。

 

今週は連続4日の教室と研究会があり…描き手はみんな本気です。負けてはいられません。日曜まで頑張ろう。

 

一昨日は人物画の体験で10名を超える皆さんと一緒に美しい若いお母さんモデルを描かせてもらいました。

そのモデルをしてくれた方も絵心のある人で今日は一緒にお絵描きします。

今日のモデルさんは、ご近所の高校生!!!

 

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コメント: 4
  • #1

    ねこぱんち (日曜日, 17 6月 2012 00:21)

    "特美"という言葉に、
    反応してしまい、コメントを差し上げます。
    学生の頃の作品とはいえ、
    もう、すでに、山本様のスタイルと、テーマが
    確立していますねぇ。
    また、教室でのご指導もされていらっしゃる。
    素敵です。

    ・・・・わたくしは北海道教育大の 特設美術デザイン専攻でした。
    わたくしにも、良き時代だったと思います。

  • #2

    山本佳子 (日曜日, 17 6月 2012 09:36)

    こんにちは ねこぱんち さま

    特美仲間ですね。よき時代でしたね~。
    今は楽しんでこられている教室の方に講師料をいただき、絵具を買わせていただいての絵描きです。

    なので一生懸命のつもりですが…絵はピアノとか、お習字などと違って基礎を先にお教えするのが正しいかどうかがいつも悩みの種です。むしろ違うような気がして…。

    こられる方はセンスが良く、魅力ある雰囲気も持っていらっしゃいます。でも基礎がない場合もある。その場合私はセンスの方を取り上げたい気持ちでいます。
    基礎をびしっと言えればいいのですがそれはその人のいいところをおいておくことになるのです。

    「基礎的なことを言うとこうですがそれもいいですね。」なんて、まじめに言うのですが結果、どっちなんだ!ですね。うろうろしてしまって頼りない講師なのです。

    …でもこれでいいのかなと。
    絵にも共通の私のスタイルかもしれません。
    絵もほんとならこうしないといけないだろうけど、これの方が面白いや…となります。

    ねこぱんちさんのサイトにお邪魔してチラリと拝見いたしました。とても上手ですね。またちょくちょくゆっくりお邪魔します。

    今日はこれから人物画の教室です。

    ありがとうございました。

  • #3

    otonn (月曜日, 25 6月 2012 04:19)

    いつも素敵な絵ですね。
    僕も最近教えていますが、基礎デッサンとセンス感覚のこと、難しいですね。
    初心者の方はデッサンをまずやらなければーということになるとなかなかいいところが出てきにくいようなきもします。
    とりあえず興味があってやってみたいことをやっていくうちに、たまに基礎デッサンもやってみればいいのかなあと思っているのですが。

  • #4

    山本佳子 (月曜日, 25 6月 2012 10:00)

    otonnさま

    コメントありがとうございます。
    おっしゃるとおりですね。

    私ももちろん、基礎的なことはできた方がいいので助言もいたしますが、もっぱらモチーフ係とモデルのお世話係を一生懸命やっています。
    仲間の集まる、出掛けさえすれば描ける空間を提供するのも大事な講師の役目と思います。

    あとは自分が皆さんよりもうんと描いているということで何とか講師の名前を保っています。

    それがいいと思われる人(自分で描く気が十分な人)が集まってこられるのでありがたいですね。