油彩の表現の幅

庭のバラ 8号   油彩の下塗り
庭のバラ 8号   油彩の下塗り

つい最近、日展を見に行きました。

いつもより自分の作品だけは冷たい目で見てきました。置いておいて良い点はさておき、人物画として、人物の魅力を消してしまうくらいの技術面の欠点があることに気がつかされたところです。

このところそれをどう克服するかをを考えています。今日は新たな油彩の制作に入りました。

とはいえ、明日のモチーフ準備と雑用に追われ、なかなか進まない。

 

でもよかったです。

要領よく明日の準備ができたところでそれが描いてみたくなりました。

油彩というものはモチーフである生花が枯れましょうが、果物や魚が腐りましょうが一定の速度でしか進ませてはもらえません。

 

たった10分の制作でも必要な手が今日入りさえすれば今日はそれでよいではないか…と思いました。あせって無駄な手や順番の違う仕事はしない方が良いという反省があってのことです。

ピンクの菊 4号    油彩の下塗り
ピンクの菊 4号    油彩の下塗り

試作が傑作になるかもです。楽しんで描いて行くことは変わらない。

ない部分に何かを描くかもしれませんしある部分は消すでしょう。そういう描き方でも、順番を違えることなく進める方法を見つけたいと思います。

 

今日はそれぞれ本当にひと塗りしただけです。油彩はそれだけしか進まないのです。

私に限ってのことかもしれません。

この間、クサカベの技術員の岩崎さんに教えていただき、制作上わからなかった点がはっきりしたこともあり、自信を持って描き進めることができる部分が増えました。

表現の幅はある程度絞られるということもプラスです。

 

明日はバウハウス絵画教室です。モチーフの準備はだいたいできたので安心。

梨花会メンバー4名の出品作と受付当番の御都合を聞かなければ…。

このHPを観てくださって久しぶりに、大学時代の後輩も来てくれます。

もう、3人のお母さんだね~。うれしいことです。

楽しんで絵の勉強を一緒にしたいものです。

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コメント: 2
  • #1

    ちいさな家 (月曜日, 14 11月 2011 12:52)

    日展の作品を拝見してきました。
    技術ばかりが目立ち、
    人間性の感じられる人物画が少ない中で、
    先生の作品は、
    女性の優しさ清らかさに溢れていて、
    私には会場のオアシスの様に感じられました。

  • #2

    山本佳子 (月曜日, 14 11月 2011 18:56)

    作者にとっては本当にこの上ないご感想いただきありがたく思います。

    このたびはプラスマイナスの大きな制作でした。
    見てほしいところも全開、恥も全開・・・。
    恥の部分を減らす方へ責任のある仕事にしていけるよう努力します。
    とにかく、たくさん描きます!!
    本当に、強く後押しして下さるコメントありがとうございました。