芸術の秋がきました。

庭の草を少しとると蚊に左手を3か所、刺されました。彼らも子孫を残さないといけないから必死です。

 

大震災のことをきっと知らないであろう、秋の虫たちが涼しく鳴いています。

空はいつの間にか高く高くなり、ぬけるような青い空に今日は雲ひとつ見えません。

 

秋になると何となくほっとするのと、淋しくなるのと両方。

子供のころには感じなかったのに近年はこの時期もう一年が終わるような気がしてしまいます。

 

片付けをしていると画集の中に随分前の光風会岡山巡回展の画集が見つかりました。

その時の会場に好きな絵があったのを思い出しました。渡辺武夫さんの女性を描いた絵。

あの絵はなんとも大好きでした。

 

構図をとるための線が残るような薄い絵の具の層を持つ絵はとても好きです。

絵具の薄いうちにバランスがぴったりきて終わったと思えるからです。渡辺武夫さんの絵も十分に満ちているように見えました。絵具はとても薄かった。

 

絵具のしっかりついた絵も空気の感じられるものは好きです。好きな絵はたくさん。最近は好ききらいがはっきりしてきました。