今日はカルチャー教室でした。
モチーフはワインの瓶とパン、それに缶詰めとすもも。
「メタルな感じは何色?」と聞かれました。
「瓶の透明な感じは?」とも・・・。
自分が色をおいていくときの感覚はこうです。
「この辺にこの面積でこんな色かな。」
見えたままの色をつくっておくことができれば、そのもの以外にはならないわけです。 結構間違うので、間違い探しをまず楽しんで・・・。
距離、空気、質感も同じことです。強弱、明暗の調子…そういうものが間違っていなければあるように描けます。それに自分の思う感じが加わると「絵」になります。
繰り返し質問されることの多い金属とガラスの描き方…。
「金色や銀色の絵具はあるのですか?」
「ガラスは透明なのにどうやって描くでしょう?」
こういう質問はたくさん出てきます。
今日はまず、よく見ながら説明しました。
缶詰の金属の感じ、私の絵は故意にあまり説明しませんでしたが理屈を言うと、金属の面に、その反対にあるものが映っているのですね。
今日の場合は明るいところは、天井にある照明と窓の外の光、暗いところは反対側の天井に近い影の壁と天井…です。金属は全部このコントラストでそれっぽくなります。金色はもう少し色味が違ってくるだけです。
ガラスは透明なので描けないのではなく、向こうが見えているのですからそのまま描けばいいのですが…。参加された方はよく見てがんばって、予定の時間をうんと延ばしてそれぞれの「絵」が描けました。とても素敵な絵です。その人らしい絵を描ける教室だなあとうれしくなりました。
楽しい絵描きですが目が見えるようになり描けるようになればなるほどできてないところがみえます。わからないところも増えてきます。
そういうときに一緒に考える場所が教室になればいいですね。
ところで、今自分の制作はトンネルに入っています。
県展はいつもこう、やはり今年も一筋縄ではいかない模様。
さて、明日は描く時間がある。しっかりとみて描こうと思います。きっとトンネルから抜けるはず。
コメントをお書きください
kt (木曜日, 28 7月 2011 23:39)
なるほど、何となく分かりました。おっと私は以前コメントをお出しした最後の一葉(kt)と申します。第二・第四日曜日にF先生の教室で2週間に1度最も苦手としている人物画に悪戦苦闘している初心者です。
反射光をそのまま描けばいい訳ですね。そうだったのか。目が覚めた気がしてコメントしてしまいました。なるほど。固定観念があって、金属・ガラスを描くとか質感表現するということにこだわり過ぎていました。
山本佳子 (金曜日, 29 7月 2011 09:13)
うれしいコメントありがとうございました。
頑張って、人物画に挑戦していらっしゃるのですね!
よくできている木炭デッサンは質感や色まで見えます。
学生のころ木炭でも人物の唇の色を感じるものですよと教えてくださったのはF先生です。
人物画、楽しんでくださいね。お互い描きたい絵の方向が見えますように…。