観音様

今日は、朝からオリーブの木を、随分切りました。

 

公道に色がつくくらい落ちる花を片づけるのに費やされる毎年のある季節の毎日に多少うんざりしていたのも「学習」で蕾のうちに切らせてもらったわけです。

今日の庭仕事は2時間ほどかかりました。

これだけ切ってもなかなか植物(自然界)の成長の速さには到底追いつけません。

 

人間なんて小さいもの。ひとつ分の命をいただいているだけのものです。

すべての生き物が小さくても命を燃やしてそれぞれ一生懸命に生きています。私もその一つ。

 

で、今日の仕事は…。

そのまえに・・・。 今日、ふとひとつのライフワークが見えたので、メモします。

 

実は随分昔のことですが、ちょうど今の娘と同じころ(小学校の3年生のころ)に「心経」を覚えました。

「般若心経」のことですが…。

 

その頃、我が家には観音様(7、80センチほどかな?)の像があって大切にしていました。今はあるお寺にお願いして預けています。その仏像の前で覚えたのが般若心経…。今は両親の方がまじめに毎日唱えて写経もしていて、私はと言えば 落ち着かない日常で、自分勝手な時ばかりでなんとも情けないものですが。

いつもどこかで気になっていました。

 

3月11日 絵を描いている最中大地震が起きて、描いている絵のことどころではなかった。必死に現地のことを思った。

 

少し時をおいて我に返って絵描きの立っている場所が揺らいでいるのを日を追うごとに感じる・・・。

 

絵描きの自分にどんな役割があるだろうか。

答は出ません。

 

ほろっと今日、救ってくださったのは法隆寺の百済観音と観音菩薩の写真でした。

この間父がくれた本で見つけました。

「観音様を描かせていただく!!」恐れ多くても、力不足でもいい、絶対叱られないと思う・・・。若いころから好きなのは中宮寺菩薩像…縋りたい様なお姿と感じたのはそれ以来でした。父にも電話で話すととても喜んで良いことと賛成してくれました。

それで今日、早速2枚の小さな観音様を描き始めました。そのあと大事な制作にかかりました。 落ち着いて仕事ができ、やっと上手くいきつつあります。

 

今日はそんな日でした。これからは喜々として、絵描き人生過ごせそう。

 

明日の絵画教室は会場の都合で午後。久しぶりに午後に光、きっとまた素晴らしい絵が何枚も生まれます。